google.com, pub-2132796719425109, DIRECT, f08c47fec0942fa0 中国映画おすすめ100選への道: 2017

2017年12月27日水曜日

「中国映画館」金城武、周迅の主演でお贈りするラブ・ミュージカル

ウインターソング

こんにちは!
中国百科映画館がこれはいいという中国の映画を探しておすすめするサイトです。
今回は異色のラブ・ミュージカル中国映画「ウインターソング」をお贈りします。


映画の紹介
この映画は、これまでの中国映画とは異なる異色ともいえる映画です。非常に感覚的、映像を重視した映画で、これが中国映画かと見直しました。


映画データ
製作年: 2005年
製作国: 香港
原題: PERHAPS LOVE/如果・愛

監督:陳 可辛(ピーター・チャン)
出演:金城武、周迅


ストーリー
ミュージカル・ラブ・ストーリー


背景と見どころ
特にストーリーは感じなかった。やはりラブ・ミュージカルとして楽しむべし。みどころは、ミュージカルと映像の美しさだ。上海を再現したセットで繰り広げられる、ラブ・ミュージカル。周迅がやはり光っている。実に可愛い。彼女は徐静蕾(シュー・ジンレイ)、趙薇(ヴィッキー・チャオ)、章子怡(チャン・ツィイー)と並んで4大女優と称される。



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2017年8月21日月曜日

「再開の食卓」:第6世代の王全安が贈るベルリン国際映画祭の受賞作品

再会の食卓

第6世代の王全安が贈るベルリン国際映画祭の受賞作品、戦争に翻弄された庶民の生活を描いた中国映画「再会の食卓」
台湾海峡を隔て、引き離されて40年、新婚の夫婦の再会。失った年月は取り戻せるのか? また取り戻すことに意味があるのか?二人がそれぞれに悩んで導き出した結論は?


映画の紹介
 引き離されて40年、新婚1年の夫婦の再会。果たしてタイムカプセルのように失った時間を取り戻せるのだろうか。ベルリン国際映画祭の受賞作品。主演の女優、その現在の夫、いぶし銀の如くしぶい光を放つ。決して光りすぎずかといってくすんでもいない。

映画データ
製作年:2010年
製作国:中国
原題:APART TOGETHER

出演:リン・フォン 、 リサ・ルー 、 シュー・ツァイゲン 、 モニカ・モー
監督:ワン・チュアンアン(中国名:王全安)

監督:ワン・チュアンアンについて
ワン・チュアンアン(中: 王全安, 1965年10月16日 - )
中国映画界の「第六世代」の監督として知られる。
生まれ: 1965年 · 陝西省
配偶者: キティ・チャン (2011年 年結婚)
学歴: 北京電影学院
映画: 再会の食卓 ·トゥヤーの結婚
ストーリー
 上海で暮らす玉娥(ユィアー)一家に、台湾で暮らす玉娥の元国民党軍兵士の元夫・燕生(イェンション)訪中団の一員として尋ねてくる。建前は、儀礼的なものだが、本音は玉娥を台湾につれて帰ること。
 台湾で暮らす燕生は妻を近年亡くし、一人さびしく暮らしていた。昔上海で戦争の混乱の中で引き離された妻の玉娥のことが忘れられない。
 玉娥と燕生は昔生活した場所などを一緒に訪ねるうちに玉娥は過ぎし日を取り戻し、燕生と共に台湾に渡ることを夢見るようになる。しかし、一方では、現在の夫・善民(シャンミン)と子どもたちとすごした40年間を白紙に戻すことが出来ないでいた。
 40年の月日の経過は、そんなユィアーの家族たちにとっても、イェンション自身にとっても重苦しくのしかかる。
 夫・善民は寂しさを抱えながらも、妻の幸せを願い、妻を台湾に送り出そうとする。
 燕生は玉娥とその家族との話し合いを粘り強く重ねるうち、ある結論にたどり着く。


背景と見どころ
 いろんな事情で引き離された夫婦であっても、現実に過ぎ去った期間を簡単には消し去ることは出来ない。自分自身の思い、子供たちの想い、思惑、社会制度上の制約など等。

 三人が下した結論ではあるが、それに委ねるしか他に道はない。それにしても、夫婦愛を見事に浮かび上がらせた作品は素晴らしい。




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2017年8月20日日曜日

Best Kid:ジャッキーチェンがジャッキーの殻を捨てた 少年を通してカンフーを見直す映画

ベスト・キッド

こんにちは! 中国百科映画館がカンフーファンにおすすめの映画「Best Kid」
今回は中国映画ではないが、中国を舞台としているので中国映画として取り扱います。「ベスト・キッド」をお贈りします。

映画の紹介
母と2人で北京住むことになったアメリカ人の少年が、カンフーの達人の師匠との出会いを通じて成長し、やがてはいじめを克服していく姿をさわやかに綴る。主人公の少年役にはジェイデン・スミス、師匠役にジャッキー・チェン。

映画データ
製作年: 2010年
製作国: アメリカ
原題: THE KARATE KID
監督: ハラルド・ズワルト
製作: ジェリー・ワイントローブ 、 ウィル・スミス 、 ジェイダ・ピンケット=スミス 、 ジェームズ・ラシター 、 ケン・ストヴィッツ
製作総指揮: ダニー・ウルフ 、 スーザン・イーキンズ 、 ダニー・ウルフ 、 ハン・サンピン
出演: ジャッキー・チェン 、 ジェイデン・スミス 、 ハン・ウェンウェン 、 ワン・ツェンウェイ 、 ユー・ロングァン 、 タラジ・P・ヘンソン


ストーリー
父を亡くした少年ドレは、転勤する母に連れられ中国にとやって来る。言葉や文化などの全くの違いに戸惑いながら何とか周りに溶け込もうとするドレ。ところが、同じ学校いじめっ子のカンフー少年チョンのいじめの標的になっていしまう。ある時チョン達に掴まって、暴行を加えられている時、一見しがない学校の用務員の男に助けられる。かれこそカンフーの達人であるが、それをきっかけとして、彼についてカンフーを習う。そのカンフーは単なる技ではなしに、立ち居振る舞い、心構え、ものの見方全般に亘りドレを細かく指導し、彼を立派なカンフー少年に育てていく。この映画はドレの成長の過程を明らかにしてくれる素晴らしい映画だ。

背景と見どころ
主人公の少年がカンフーを通して、成長していく姿がほほえましい。ジャッキーチェン演じる師匠に連れられ、カンフーの修練が行われている僧院を訪れるが、そこでの修練の有様がまたすごい。本当にこんなことまでやるのという練習風景が描かれているが、恐らく映画に描かれているものに近い修練がされているのだろう。これはやはり見どころである。


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2017年8月5日土曜日

トニー・レオン主演 よく分からない香港映画「恋する惑星」

恋する惑星


今回は香港映画「恋する惑星」をお贈りします。

映画の紹介
製作国が香港となっているのも面白い 麻薬取引にかかわる金髪の謎の女と、恋人にふられ落ち込み気味の刑事モウとの出会い。そして、モウが立ち寄る小食店の新入り店員フェイと、スチュワーデスの恋人にふられる警官との出会いとすれ違いという二つの話が繋がりもなく繋げられる。

映画データ
製作年:1994年
製作国:香港
原題:重慶森林/CHUNGKING EXPRESS
製作:ジェフ・ラウ
出演:トニー・レオン 、ブリジット・リン 、金城武 、バレリー・チョウ 、フェイ・ウォン
監督:ウォン・カーウァイ


ストーリー
ストーリーのないのがストーリー

背景と見どころ
時間と暇のある人は映画館でぼーとするのもたまにはいい。
 この映画は重慶を舞台にしているとのことだが、「何故重慶?」という疑問は残る。返還前の香港ではなく、重慶?そして森林?有象無象が暮らす大都会で方向性もなく、這い回る人々という意味を込めたのだろうか



重慶てどんなところ? 重慶豆知識

地図の中央部少し左の赤線で囲まれた部分が重慶市である。
縮尺から判断できるように、東西約600Km、南北約400Km にも及ぶ膨大な大きさである。
重慶が上の地図のように広大な面積を持つ直轄市になったのは1997年内陸部振興のためランクアップした時である。重慶市自体は、1189年南宋の時、「重慶」と命名されて以降大都市として発達した古い都市である。現在の主力産業は自動車産業(自動車、オートバイ)であり、また中国内最大の軍事設備生産の拠点でもある。


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2017年8月4日金曜日

中国映画「1911」:ジャッキーチェンが孫文の腹心の友を演じきる

1911

「1911」とは1911年に起こった中国の辛亥革命を描いた映画の題名です。
近代中国の誕生を知るためには必見の中国映画。辛亥革命なくして、中国の現在はない。この革命によって、政治、経済、文化、ありとあらゆるものが、それまでの皇帝支配から完全に覆された。そればかりか、その余波はロシアにも及び西洋列強は革命の波及を恐れ、干渉を開始する。



映画データ
出演:ジャッキー・チェン 、 リー・ビンビン 、 ウィンストン・チャオ 、 ジョアン・チェン 、 ジェイシー・チェン(房祖名) 、 フー・ゴー 、 ニン・チン 、 ジャン・ウー 、 ユィ・シャオチュン 、 ジェイシー・チェン 、 ジャン・ウー
監督:チャン・リー


ストーリー
20世紀初頭、清王朝は一路滅亡の道をたどっていた。国はアヘン戦争で敗れ、列強の餌食と化し、国民は清朝、中国国内の豪族・軍閥の支配と西欧列強の3重の支配に苦しんでいた。太平天国の乱やその他反乱が勃発し、乱れに乱れていた。国を憂う若者たちは王朝の打倒を掲げ、各地に革命組織を結成していく。
 孫文も革命を志すが武装蜂起に失敗し、日本に亡命する。そこで黄興と出会い、同志となる。孫文は黄興と何度かの武装蜂起の後ついに清朝を倒し、辛亥革命を成就させる。


 しかし、迫り来る欧米の侵略を食い止めるため、新しく建てた政権を不動のものにせねばならない。そのため孫文は周りの反対を押し切り、軍閥の頭目である袁世凱と妥協し、袁世凱を総統に推挙する。果たして辛亥革命はどこへ行く。


背景と見どころ
 辛亥革命の陰の立役者として二人の日本人の名を上げなければならない。宮崎滔天や長崎の梅屋庄吉などである。宮崎滔天の名前は映画にも出てくるが、梅屋庄吉の名前は出てこない。彼は、現在の日本円にして1兆円にも上る援助をしたともいわれ、彼の援助なくして辛亥革命の成功はあり得なかっただろうとも言われている。

 スタンフォード大学のある教授で、「政変なり、革命の性格を見るには、金の流れを見なさい」と、金や資金が全てあるかのようなことを言うものもいるが、それは一つの側面であり、それが革命の性格を決定するものではない。資金がどこから出ていようと、その革命の担い手はどこにあるのか。その革命が達成したものは何か。といったことにかかっていることを忘れてはならない。

 この映画のみどころは、この映画がドキュメントタッチで史実を忠実に再現しようとしていることだ。それから孫文が何を考え何を思って行動したかを知ることが出来ることである。
 この映画の主役はジャッキーチェンが演じる黄興であるように宣伝されているが、商業ベースではやむをえない部分であるが、この映画の主役は「孫文」である。それは誰が演じるかなんていう問題ではない。ちょうど映画の中で孫文が「総統に誰がなるかの問題ではない」と語っているのと全く同じことが言える。逆に私はジャッキーチェンは脇役を見事に演じきったことが、この映画ももう一つの見所だと思う。そこを見失うとこの映画の真価が見えなくなってしまう。 



辛亥革命についての詳しい説明は 【中国百科ノート 歴史編「辛亥革命】 ☜ こちらをクリックしてください
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2017年7月24日月曜日

母と子の愛情を切々と描きあげた「山河ノスタルジー」

山河ノスタルジー

この映画の原題は「山河故人」
 時代を越えて変わらないもの―母が子を想う気持ち。それでも変わり行く眼前の風景や周りの人々。自分は誰だろうと思ってしまうのは中国人も日本人も同じ。原題の方が日本語題よりずっとぴったり来る。


映画の紹介
 なにもかも急激に変貌を遂げる中国。その中で人々の心もまた変わっていった。離れ暮らす母と子。母はひとり故郷で、異国の地の子供を思い続ける。
息子は心のどこかで、母の面影を探している。
母と子の強い愛は陰線、出会う人との愛は陽線。変わりゆくこの世界を陰線と陽線が織りなす。変わらぬ想い。



映画データ
原題: 山河故人
出演: チャオ・タオ, チャン・イー, リャン・ジンドン, ドン・ズージェン, シルヴィア・チャン
監督: ジャ・ジャンクー
形式: Color, Dolby 言語: 中国語
字幕: 日本語
リージョンコード: リージョン2 (このDVDは、他の国では再生できない可能性があります。詳細についてはこちらをご覧ください DVDの仕様。)
販売元: バンダイビジュアル
発売日 2017/01/06
時間: 127 分


ストーリー
 1999年、山西省・汾陽(フェンヤン)。 小学校教師のタオは、炭鉱で働くリャンズーと実業家のジンシェンの、幼なじみの二人から想いを寄せられていた。 やがてタオはジンシェンからのプロポーズを受けいれ、息子・ダオラーを授かる。
 2014年。タオはジンシェンと離婚し、一人汾陽で暮らしていた。ある日タオは急死した父の葬儀を機にダオラーを引き取ろうとする。しかし余りに長い時間は、もはや母と子の関係を維持できなくなっていた。
 そして、二人はまた離れ離れに。時は流れ、2025年、オーストラリア。
 19歳になったダオラーは長い海外生活で中国語が話せなくなっていた。父と子の会話も通訳が必要に。
父親と確執がうまれ、自らのアイデンティティを追い求める中、中国語教師ミアとの出会いを機にミアの中に母の陰線を見出し、ミアと結ばれる。ダオラーはかすかに記憶する母親の面影を探しはじめる。


背景と見どころ
左の地図の赤線で囲ったところが山西省・汾陽である。この映画の舞台は、田舎も田舎。開発に取り残された街である。
 この街から西南西300Kmのところに延安がある。延安は中国共産党が国民政府に追われ、行き着いた先である。これは長征として歴史でも名高い事件である。
 もう少し説明するとこの街から北東約150Kmのところに、山西省省都の太原がある。この地方は石炭の産出地であり、良質の石炭が産出される。(大同炭鉱)。この映画にも出てくるような炭鉱は、民間の小規模炭鉱が多く、杜撰な管理体制が問題となっている。
 もう少し北に行くと大同があり、「雲崗石窟」で世界遺産になっている。





大同の「雲崗石窟」の詳しい説明は 【三大石窟】 ☜ こちらをクリックしてください
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2017年7月20日木曜日

伝説の武闘家イップマンをモデルにトニーレオン主演「グランドマスター」

グランドマスター

映画の紹介
日清戦争に敗れ、辛亥革命をへて、国の形も定まらぬ時に、日本の侵略を受け、満身創痍の中にあって、様々な思惑と欲望が渦巻く中国の中で格闘家たちはいかに時代に係っていったかを描くエンターテインメント超大作!

「人生には3つの段階がある。」とは、この映画のテーマであるイップマンの師匠が言った言葉だ。カンフー映画ではあるが、哲学的な映画だ。

  1. 己を知ること
  2. 世の中を知ること
  3. 人生を知ること
映画データ
出演: トニー・レオン, チャン・ツィイー, チャン・チェン, マックス・チャン, ソン・ヘギョ
監督: ウォン・カーウァイ
言語: 中国語
字幕: 日本語
ディスク枚数: 1
販売元: 松竹
発売日 2013/12/05
時間: 123 分


ストーリー
 世界を呑みこむ戦争の足音が、刻一刻と迫る1930年台の中国。北の八卦掌(はっけしょう)の宗師であるゴン・パオセンは引退を決意し、その地位と生涯をかけた武闘家の南北統一の使命を譲る後継者を探していた。

 物語は、この後継者の選別の場面から始まる。そして、その跡目争いに、日中戦争の勃発も絡み、舞台は香港の郊外広東省佛山から広州、さらに香港、北京、奉天へと広がる。
 候補は一番弟子のマーサンと南の詠春拳(えいしゅんけん)の宗師・葉問(イップマン)。パオセンの娘で、奥義六十四手をただ一人受け継ぐゴン・ルオメイに絞られる。
だが、日本軍と手を結び中国全土に覇権を広げようとするマーサンがパオセンを殺害。ルオメイはイップマンへの想いも、父の望みも捨て、仇討ちを誓う。
 ひたすらあだ討ちに突き進むルオメイと抗日ではあるが、政治活動に距離をおきカンフーの頂点を目指そうとするイップマンは結局別々の道に。一方、八極拳(はっきょくけん)を極め、一線天(カミソリ)と呼ばれる謎の男も、一匹狼として巷をさまよう。それぞれの格闘家の生き様はいかに?


    映画は、これら4人の格闘家の生き様にその時代の流れを乗せて進んでいく。
  1. ゴン・パオセン :清朝末にカンフーの頂点に立った男ではあるが、時代の移り変わりを見据え自らは身を引き、若き後継者に道を譲ろうとする。いわば古い時代の象徴。
  2. イップマン:混乱期にカンフーの宗師を任ずることになるが、政治的な動向から一線を画し、ひたすら格闘技に埋没する。しかし、民衆の立場には立ち続けようとする。
  3. マーサン:一度は宗師から後継者と指名されるものの、野望と野心から日本軍と手を結び、日本軍の手先に身を落としていく。最後はルオメイに敗れ、中国制覇も潰えていく。
  4. ルオメイ:父の直伝の技を極めるものの、あだ討ちのみを追求したために、その目的が果たされた後は、人生の目標を失い、アヘンに身をやつしていく。弱き大衆を体現している。
  5. 一線天(カミソリ): 確かな技を持つものの、その技を生かすことなく、一匹狼として時代に埋没してしまう。

背景と見どころ
武闘映画にありがちなワイアリングを多用した場面は余りなく、派手な立ち回りで見せ場を作るのではなく、むしろカンフーの技をできるだけ忠実に再現しようとしている。



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2017年7月18日火曜日

パンダの子供が可愛いディズニー映画「Trail of PANDA(パンダ母親の下へ)」

Trail of the Panda(原題:熊猫回家路)

 中国から借りてきたパンダが、上野動物園で赤ちゃんを生み、名前が募集されている。いまや中国でも、パンダ外交の主役として、中国の外交では重要な位置づけになっている。ここで紹介する中国・四川省で撮影された中国のパンダを主役にしたディズニー映画「パンダ家に帰る」(筆者の独断訳)。このパンダも本当に可愛い。

映画の紹介

中国映画ではないが、中国でロケがなされ、カバーが気に入ったので、強引かも知れないが取り上げた。
 登場人物は主人公の男の子、陳叔父さん、科学者の3人と非常にシンプルである。中で話される中国語も、子供の会話が多くの部分を占めるので、非常にわかりやすく、中国語学習者にはもってこいの教材です。


習うより慣れろ!というじゃありませんか。
これを中国語では「熟能生巧」といいます。日本人には、通訳なしで理解できますね。


映画データ
言語: 北京語(中国語)
字幕: 英語
リージョンコード: リージョン1 (アメリカ合衆国およびカナダ このDVDは、他の国では再生できない可能性があります。(テレビではよみこめなかった)

画面サイズ: 1.85:1 ディスク枚数: 1
販売元: Walt Disney Studios Home Entertainment
配役
小卢: 原島大地(中国で活躍する)
老阵: 张琪
科学者:冯瓅(「孔雀」という映画で好演)


主演の男の子のデータ
実にかわいくなかなか芸達者な子供と思ってたら、日本人ということで、特別に書き出してみた
男演员:原島大地
出生 1997年10月24日(19歲) 日本東京
职业 演員、學生
语言 國語、粵語、日語(ここで言う国語は中国語、粵語はざくっといって広東語、日語は云わずと知れた日本語です。)つまり彼は3ヶ国語も喋る 今はやりの言葉で「すご~い!」
教育程度 中學
出道作品 電影:《母親快樂》
活跃年代 2002年-2012年


ストーリー
 話は中国の奥地・三国志の舞台、四川省。科学者とガイドの猟犬に追い立てられた子供のパンダは逃げる途中、木から落ちて体力を消耗し、危うく捕まりそうになる。
 たまたま通りかかった少年が保護し、世話をするうちにパンダと心を通わせる。パンダの体力は無事回復するが、見つかり捕獲されてしまう。少年は機転を利かし、パンダを無事逃がすまでの物語。  ストーリーとしては特に取り立てて、言うほどのこともないが、とにかくパンダの子供が可愛く、見るだけで心休まる。癒し系の作品。



背景と見どころ
少年がパンダの世話をするところが、微笑ましいし、いじらしい。またパンダの体力が回復したときに少年が見せたうれしそうな表情はなんともいえない。
 ディズニー映画ではあるが、立派な中国映画だ。変にアメリカ色を出さず、中国の映画に徹していることがいい。  この映画の撮影中に(2008年)、四川大地震が発生した。この映画にも出ていたパンダも罹災したとのこと。


パンダに詳しい説明は 【パンダ生息地】 ☜ こちらをクリックしてください


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この映画に出てくる中国語は、非常に素直な中国語です。


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2017年7月8日土曜日

二人の兄弟が砂漠をラクダで旅する 中国映画★僕たちの家に帰ろう★

僕たちの家に帰ろう

映画の紹介

 少数民族ユグル族の兄弟の物語だが、このたびを通じて、中国の農村の砂漠化、出稼ぎ農民の問題など中国の抱える「三農問題」が浮かび上がってくる。

映画データ
出演: タン・ロン, グオ・ソンタオ, バイ・ウェンシン
監督: リー・ルイジュン
形式: Color, Widescreen
字幕: 日本語
ディスク枚数: 1
販売元: オデッサ・エンタテインメント
発売日 2016/08/03
時間: 103 分


ストーリー
 ユグル族の幼い兄弟・バーテルとアディカーは、遊牧を生業にする父母と離れて、祖父に預けられて暮らしていた。兄弟達の住む家も、砂漠が町に迫り、生活が厳しくなっていた。祖父は高齢のため亡くなってしまう。
 二人だけになった兄弟は、二匹のらくだと共に父母のいる家を目指し旅に出るのだった。馬ではなく駱駝というのがなんとも。しかし、そのらくだの旅は生易しいものではなく、果てしなく続く砂漠と廃墟の中をひたすら水を求めながら、河西回廊を今は枯れた河を辿りながら進んでいく。これは馬では絶対不可能。そして苦難の果てに何とか父親の元に辿りつく。そこで見たものは、自分たちが夢にまで見た青々とした草原ではなく、行く筋もの煙を吐き続ける精錬工場群であった。



背景と見どころ
 少年二人が歩いた道は、かつて東西をらくだの行商たちが歩いた、古代シルクロードの一部としてかつて繁栄した中国北西部“河西回廊(かせいかいろう)"なのだ。
 現代の日本の子供たちでは絶対に頭に浮かばないことをやってのける、幼き兄弟のたくましさ

 そして中でも弟の逞しさ。お兄ちゃんはどっちか言うと軟弱。
 ユグル族の幼い兄弟の両親のもとへ帰る道中、様々な出会いと別れを経験し成長していく姿
 雄大な自然を破壊していく人間の営み!
 一大国家を築いた歴史を語る廃墟!
 滅びゆく民族と文化への哀惜。
 社会を発展、環境破壊の問題も!そして農業と砂漠化



ユーグ族に関する詳しい説明は 【モンゴル族系 ユーグ(裕固)族】 ☜ こちらをクリックしてください

河西回廊に関する詳しい説明は 【地理編 西北地方 甘粛省・河西回廊】 ☜ こちらをクリックしてください
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2017年7月6日木曜日

中国の老人ホームが分かる中国映画 中国の心温まる人情社会

グオさんの仮装大賞

 人生最後の輝きを求めて、老人ホームで暮らすじいさんたちがおんぼろバスで大脱走! !
 人生最弱の仲間と人生最高の舞台へ、夢に向かっておんぼろバスはひた走る。

映画の紹介
『胡同のひまわり』チャン・ヤン監督最新作!
世界各国の映画祭で観客を笑いと涙で包み込んだ珠玉のハートフルストーリー!
何もかもぼろぼろの老人達が自分たちの「こう生きたい。こういう死に方をしたい」と夢と希望を託して、天津へそして夢は日本へと突き進む!



映画データ
出演: シュイ・ホァンシャン, ウー・ティエンミン, イエン・ビンイエン, ガオ・グー, リー・ビン
言語: 中国語, 日本語
字幕: 日本語
監督: チャン・ヤン(張楊)
発売日 2016/02/02
時間: 104 分


張楊(チャンヤン1976年-について)

中国北京出⾝・映画監督・⽗・張華勳も映画監督。胡同で少年時代を過した 体験はその後の彼の作品造りに財産として残っている。 中山大学中文科、中央戯劇学院監督科で学んだ後、『スパイシー・ラブスープ』でデビュー。 第6世代の監督のひとりとして一躍世間の注目を浴びる。 第2作は胡同を舞台に父子の心の触れ合いを描いた『こころの湯』が日本や欧州でヒット、同作と『胡同のひまわり』でサン・セバスティアン国際映画祭の最優秀監督賞を2度受賞。彼の胡同の経験が滲み出た作品となっている。

ストーリー
 妻を亡くし家を手放すことになったグォさんは、呼ばれていない孫の結婚式に行き、息子に冷たくあしらわれてしまう。
 友人のチョウさんを頼って老人ホームで暮らし始めたグォさんは、ひょんなことからテレビ番組“仮装大賞"出場を目指すことに。
 だが老人ホームの職員や家族は猛反対。グォさんたちは自分達最後の夢を乗せて、老人ホームを抜け出すことにする。バスに乗り込み 憧れの“仮装大賞"出場に向けた旅が始まる…。
 チョウさんの秘めたる夢は日本のあの「仮装大賞」。
 老人ホームは日本も中国も同じ。-->新しい発見!!


背景と見どころ
下手な解説はいらない。可笑しくもあり、身にもつまされ、言うことなし。



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2017年7月1日土曜日

チャンイーモーが中国映画「妻への家路」に込めた密やかなるメッセージはなに?

妻への家路

映画の紹介
チャン・イーモウ監督×コン・リー主演の新たなる最高傑作が誕生!
アン・リー、スピルバーグなど、世界の巨匠達が絶賛! カンヌ、トロント映画祭など13もの映画祭にて拍手喝采で称えられた感動作。
近くに居ても心を通わすことができない、この世でも最も切ない夫婦の愛の物語に号泣必至!


映画データ
原題:『帰来』
出演: コン・リー, チェン・ダオミン, チャン・ホエウェン, チェン・シャオイー, イエン・ニー
言語: 中国語
字幕: 日本語
監督: チャン・イーモウ(張芸謀)

チャン・イーモウについて
映画監督:張 芸謀 は、中国の映画監督。
中国映画界の「第五世代」の監督として知られる。
また、撮影監督、俳優の経験もある。
生年月日: 1950年4月2日
生まれ: 中華人民共和国 西安市
受賞歴: 金熊賞、 金獅子賞、 カンヌ国際映画祭 審査員特別グランプリ

ストーリー
 1977年、荒れ狂った文化大革命が終結した。
 無実の罪から開放されたり、強制労働から解放された人々も帰り、世の中は徐々に落ち着きを取り戻す。20年ぶりに解放された夫は妻との再会を果たすが、妻は長い長い心労の余り、夫だけの記憶を失っていた。  夫は出来るあらん限りの手を使い、妻の記憶を呼び戻そうとするが、妻は間近にいる夫を夫として認識せぬまま、「夫」を来る日も来る日も駅に出迎えに行く。
誰よりも愛し合い、誰よりもお互いを求めるものの、妻は夫を認識せぬまま、老いを迎えていく。


 しかし妻の記憶喪失は単に待ちわびただけではない、彼女の記憶喪失の直接の原因には、もっと恐ろしいことが彼女の身の上に起こったことを夫は知ってしまう。
 そのことを明らかにするためにその男・「方」某のところに向かう。しかし彼を待ち受けていたものは、その加害者と思しき方某も何処かに拘束され、妻もその夫を待ちわびているという現実だった。その男は加害者であると同時にそのその妻と共に被害者だった。
 この「方」という苗字だが、この漢字には固有名詞以外のある思いが込められているように思う。つまり一般名としての「方」だ。日本でもこの漢字は、同じ使い方をされるが、方向をあらわす。
 私は監督やこの作品の作者は、この「方」という名前に、あの方面の方という意味を込めている。あの方面というのは、権力者を指しているのではないかと思う。そして、この「方」は、映画の中では姿を現さない。妻にとっては、ぞんざいには扱えない影の存在だ。妻が自分自身を見出そうとすると必ず邪魔をする。

 文化大革命の中国の人々残した傷はどこまでも深く癒されることはない。そのその重い現実を監督はラスト・シーンで静かなメッセージとして我々に語りかける。

文革への内省的視点
チャンイーモー監督が我々に深いメッセージとして残したのは、中国の大家である「巴金(1904~2005年)」と同じ視点だと思います。
彼は文革で他の作家と同じく迫害されたが、文革後、自らを単なる被害者ではなく加害者だとして、深い内省と批判を『随想録』(1978-1986)に綴り、文革博物館の建造もよびかけた。(1985年国立現代文化館)

巴金について、詳しい説明は 【「中国百科 文化・芸術」第10章文学 「現代中国の作家たち」】 ☜ 
こちらをクリックしてください

背景と見どころ
 文化大革命が、中国の人々に与えた傷は今でも癒えることなくどこまでも深く深く、人々の心を「蝕んでいる」。


中国の映画人がこの文革の中で受けた迫害について、詳しい説明は 【「中国百科検定攻略ノート 「文化大革命と映画界」】 ☜ こちらをクリックしてください
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2017年6月30日金曜日

中国人の中年の男女の大人の中国映画「花様年華」トニー・レオンとマギー・チャンの抑えた演技が光る

「花様年華」

成熟した中国映画の渋さを見せ付ける秀作。返還前の香港の浮世に漂う大人の男女の愛情は、「一線を越えた越えない」といった薄っぺらな話ではない。

映画の紹介
花様年華
「四十にして不惑」という言葉があるが、この映画は、まさしく不惑と煩悩との間をさまよう、渋い男と女の物語だ。そして、彼らは最後は不惑の世界に留まり、それぞれの道を何事もなかったかのように歩みだすことだろう。誰でもこうありたいと思うが、なかなかそうはいかないのが人生。この映画を一言で表せといわれたら「渋い」。それ以外の言葉は見つからない。

映画データ
出演: トニー・レオン, マギー・チャン, スー・ピンラン, レベッカ・パン, ライ・チン
監督: ウォン・カーウァイ(王家卫)
 略歴:1958年、上海に生まる。5歳で香港に移住。
 香港理工学院入学、グラフィック・デザイン(専攻)
 その後映画の脚本家を経て監督。

■ウォン・カーウァイ監督の作品
1988年、「いますぐ抱きしめたい」で監督デビュー。
1990年代、「欲望の翼」「恋する惑星」「天使の涙」などの青春群像劇を独特の語り口調と個性的な映像美で注目を集める。
2000年、「花様年華」
2000年代~「2046」「グランドマスター」など。

ストーリー
1962年、香港。
新聞社の編集者であるチャウと商社で秘書として働くチャン夫人。
二人は同じアパートに同じ日に引っ越して来る。
やがて、二人は互いの伴侶が不倫関係にあることに気付き、秘密の時間を共有していく…。



背景と見どころ
 この映画の題名「花様年華」は「花のようなきれいな時期」の意味で、「青春時代」を指す場合が多いということだが、青春というには少しトウが立ちすぎている気がするのだが・・。
 この映画の舞台設定は、1966年、香港。このころの香港といえば、中国への返還を控え、市民レベルでも、自分達の将来を見据え、どう動くべきかを見極めようとしていた時だ。映画の中にも、主人公のアパートの女主人がアメリカの娘の下へ行くという会話やシンガポールへの移住の話、みんな出て行くという会話の中にも出ている。当たり前かもしれないが、誰も中国に返還されるのだということを現実に感じていないようなところがある。中国はこのころは未だ文化大革命の真っ最中だった時代。
映画ではある種の閉塞感が全体に醸しだされていた。これも時代を反映した作品であった。




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2017年6月29日木曜日

コンリーの美しさがひときわ引き立つ中国映画 「王家紋章」

王家の紋章

映画の紹介
 晩唐に起こった黄巣の乱で、中国は五代十国の乱世に突入する。その中の一つである後唐を舞台に繰り広げられた陰謀渦巻く権力闘争は、重陽節を軸に華やかな宮廷を血で染める。国王、王妃、皇太子、第二王子、第三王子の間の争いは行き着くところを知らない。コンリーの王妃はあくまで美しく、悲しくもある。

映画データ
主演 :チョウ・ユンファ, コン・リー, ジェイ・チョウ, リウ・イェ
助演俳優 :シン・ジュンジェ
監督 :チャン・イーモウ


 ストーリー 



背景と見どころ
この物語は、唐の末期に起こった黄巣の乱の平定に力のあった朱全忠が後梁を建てるが、この映画の中の王である李存勗は923年後梁を滅ぼす後唐を建てた。この後唐が舞台となっている。後唐の権力基盤はまだ脆弱で定まらず、権力闘争で揺れ動く。唐は終わり、乱世の五代十国の時代に突入する。この後唐は936年に滅んでいる。後唐の寿命は僅か13年の短いものであった。それでも後唐の勢力図は地図の通り、華北を制する広大なものであった。


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2017年6月25日日曜日

返還前の閉塞感漂う香港で苦しむチンピラの純愛を描く中国映画「いますぐ抱きしめたい」

いますぐ抱きしめたい

映画の紹介
私がおすすめするのは、「いますぐ抱きしめたい」だ。最初は題からどんなかわいい映画かなと思ったら、中身は「やんちゃ」な映画だと感じた。しかし、はやり面白かった。最初は、この「抱きしめたい」というのは,誰を抱きしめたかったのか?はっきりしなかった。

 しかし、原題が「旺角卡門」(オウカクのカルメン)であることを知って、映画の意図と監督の云いたいことが何かを読み取ることが出来た。
 これは単なる、街のチンピラの恋と暴力を描いたものとは違い、イギリスの植民地の中の閉ざされた租界「旺角」の中の民衆のやりきれない閉塞感を代弁したものだ。
 香港映画界の鬼才、ウォン・カーウァイの監督デビュー作。
 キャッチフレーズは「香港の暗黒街に生きる青年の姿を独自の映像感覚で切り取った痛切なラブストーリー。」であるが、この話に終わらせてはいけない気がする。アンディ・ラウ、マギー・チャンが共演。



映画データ
原題:旺角(英語読み:モンコク)卡門(日本語の意味は、モンコクのカルメン)
ジャンル :ロマンス, ドラマ, アジアの映画
主演 : アンディ・ラウ, マギー・チャン, ジャッキー・チュン, アレックス・マン
監督 : ウォン・カーウァイ (王家卫)
言語: 広東語
字幕: 日本語
製作:1988年
時間: 99 分

ウォン・カーウァイについて
簡体字 王家卫(因みにこの漢字の読みは中国語の北京語によるものではなく、広東語の発音である)
出身地 中国香港
生誕 1958年7月17日 中国上海
職業 映画監督、脚本家
活動期間 1982– 
略歴 中国・上海出身、五歳のときに香港に移住。香港理工学院へ入学、グラフィック・デザインを学ぶ。卒業後テレビの現場を経て、脚本家として映画界にデビューした。

ストーリー
 香港の大繁華街モンコクに住む従兄アンディを訪ねたマギーは、ギャング組織を抜け出せずに、すさんだ生活を送っている彼に反発しながらも、心ひかれるものを感じていく。
 度重なる抗争に嫌気が差していた彼もまた、彼女のもとに身を寄せるように。しかし彼は、弟分ジャッキーの危機を知り、ジャッキーを思い留まらせようとある思いを秘めて、再び暗黒街へと向かった…。



背景と見どころ
 この映画が作られたのは1988年で、香港返還前である。この時は香港島と半島ともにイギリスの疎開地であったが、この映画の舞台となった地区は、当時の警察権も及ばない無法地帯であった。
 この映画はこの特殊な界隈の危険な状況を良く描き出していると同時に、その暗黒街の泥の中に生きる青年のうめき声が聞こえてくるようだ。




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2017年6月22日木曜日

見るものの心が洗われる「北京ヴァイオリン」

北京ヴァイオリン

映画の紹介
 おすすめの映画、こころ洗われる映画だ。映画に対しても、音楽に対しても、観客に対しても、実に純粋で、誠実な映画だった。父親もさることながら、主人公のチュンを演じたタン・ユンが実にいい。
 これには余計なコメントは不要だ。無条件に全ての人に見てほしい。


 『さらば、わが愛 / 覇王別姫』 のチェン・カイコーが、父子の熱い絆をつづった感動作。天才的なヴァイオリンの腕前を持ちながら田舎町で暮らす少年・チュン。なんとか息子をヴァイオリニストとして成功させるため、父・リウはチュンを連れて北京へと旅立つ。


映画データ
出演: タン・ユン, リウ・ペイチー, ワン・チーウェン, チェン・ホン
監督: チェン・カイコー(陳 凱歌)
販売元: ジェネオン エンタテインメント
時間: 117 分

監督 陳 凱歌について
生年月日: 1952年8月12日
生まれ: 中華人民共和国 北京市
書籍: King of the children、 花の生涯-梅蘭芳(メイランファン)

代表作

  • 花の生涯~梅蘭芳(メイ ラン ファン)~ (2008) 監督  
  • 北京ヴァイオリン (2002) 監督/出演/脚本 ユイ教授
  • キリング・ミー・ソフトリー (2001) 監督  
  • 始皇帝暗殺 (1998) 監督/脚本/製作/出演  
  • さらば、わが愛/覇王別姫(はおうべっき) (1993) 監督/製作
  • 黄色い大地 (1984)
ストーリー
 ヴァイオリンの才能ある息子を一流のヴァイオリニストとして成功させるために、貧しい父はお金をコツコツためて、息子と北京へ。
 そこで出会った人々との交流を通して、親子のきずなを描いたチェン・カイコー監督の感動作。



背景と見どころ
長江の下流に広がる穀倉地帯
(上海、無錫、揚州、南京、杭州、紹興、蘇州)
 主人公達が北京に出てくる前に住んでいた田舎町は多分江南の蘇州か紹興辺りの街だろうと思う。江南は北京に比べれば、田舎町ではあるが、昔から生活が豊かで、東北や北部のように異民族との抗争に明け暮れたところとは違い、落ち着いた街が並んでいる。











江南に関する詳しい説明は、
「中国百科検定」地理編の江蘇省、浙江省、安徽省 ☜ こちらをクリックしてください
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2017年6月19日月曜日

中国映画:両親の死でバラバラになった兄弟が「再見! また会う日まで」

再見

映画の紹介

 文句なしに涙を流した。両親の不慮の死により離れて暮らすことになった兄妹4人。20年の時を経て再会を果たそうとするが…。ユイ・チョン監督が贈る感動物語。出演はジジ・リョン、ジャン・ウーほか。


映画データ
出演: ジジ・リョン, ジャン・ウー, シア・ユイ
監督: ユイ・チョン (兪鍾)

中国人監督・兪鍾(ユー・チョン)について

兪鍾(ユー・チョン)は北京電影学院出身の映画監督。彼の手がけたものに『我的父親(私の父親)』『我的兄弟姐妹(私の兄弟)』などがあり、家族の絆を描く作品で高い評価を受けている。
字幕: 日本語


ストーリー
 両親の死により、4人の子供たちが、色々の人に預けられ離れ離れに暮らすことになった。兄は幼い弟や妹達のため、必死になって養育先を探す。20年間はそれぞれが必死に生きたであろうことは、いちいち書くまでもない。

背景と見どころ
 4人もいれば一人ぐらい拗ねたのも出てきても不思議はないが、この映画のいいところは、そのような安易な問題提起を出さず、基本的には全員のしっかりした生き方を通して、社会の矛盾を告発していることではないだろうか。
 時代や感覚こそ違うかもしれないが、今こそ日本の子供や青少年全員に見て欲しい映画だ。

 この映画の舞台設定は、優れた才能を持ちながらも、文化大革命のさなかに云われなきそしりを受け、主人公とその家族5人が悲惨な生活を強いられる。

 文化大革命の中では、この主人公のような犠牲はまだ軽いほうで、現実には、文化大革命という「非文化革命」という激動の中で、暴力そのもので命を落とした、映画人は数知れない。

 「中国百科 文化芸術編」の「文化大革命と映画界」の中で、その辺りに詳しく触れられているので、以下参照願いたい。しかも残念なことに、「この文化大革命」の総括は、未だしっかりと為されたとは云えず、今尚その残渣に苦しんでいる人々がいる。

詳しい説明は 【文化大革命と映画界】 ☜ こちらをクリックしてください

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モンゴル人が描くジンギス汗のモンゴル統一の戦いを描く「モンゴル」

モンゴル

映画の紹介
  中国百科映画館がおすすめする中国映画ではない「モンゴル」・・日本人のたち位置が分かる!


本年度アカデミー賞外国語映画賞ノミネート。 史上最強の統率者チンギス・ハーンの、知られざる半生を描いたスペクタクル超大作。

 この映画の時代は、日本で言えばちょうど鎌倉幕府が誕生した時代に相当する。
 この映画の舞台となったモンゴル平原とゴビ砂漠と日本の自然との違い。義経がジンギスハンになったという伝説もあるが、この映画を見ればそれが如何にあり得ないことかわかるのではないか。
 美しい自然に恵まれた日本人はどうしてあの荒ぶる大自然と荒ぶる民の中に生きることが出来ようか。
 この映画は、日本人の立ち位置は如何にあるべきかを知らしめるよき教材になった。






映画データ
浅野忠信/スン・ホンレイ/クーラン・チュラン
監督・脚本・製作:セルゲイ・ボドロフ

ストーリー
  未だこの世が暴力と暴虐に支配されていた時代、モンゴルでは多くの部族がその覇を求めてせめぎあっていた。その一部族の頭領の息子として生まれたテムジンを待ち受けていたのは、父親の毒殺、背信、そして異国で奴隷として獄につながれるという過酷な試練。
 しかし、彼の不屈の闘志はその試練を撥ね退け、さらわれた妻とその子を救い出し、他部族の子にも拘らず、自分の子として育てる。彼はやがて、寛容と包容力で次第に部族を統合し統率者として任じていく。
 この世に二人の覇者は要らない。義兄弟にして宿敵の勇士ジャムと覇を決する戦いで相見えることとなる。
 ジャムとの戦いでハーンとなった男はジンギスハーンとして、更なる世界制覇の道に押し出されてくる。



背景と見どころ
 この映画の中で度々繰り返される会話。「モンゴル人は○○じゃないの?」「俺は違う!」この常識にとらわれない、強烈な個性が、かれをモンゴル大帝国のハーンへと導いたのではないか。勿論今ではこの価値観、世界観は通用するものではない。では今ではどういう世界観が要求されるのだろうか。
 それは、「世界全体を見渡した上で、色々の価値観を相互に認め合い、相手を納得させる寛容と説得力」ということになるだろうか? 余りにきれいごとかもしれないが、しかし今では互いに我を張り合っていたのでは、世界は滅亡してしまうような気がする。
 人間は既に地球を余裕のない状態にまで持っていってしまっている。人間よ賢くなれ!


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2017年6月18日日曜日

中国版「お葬式」の「ハッピーフューネラル」お迎えはまだ早いという方も、もうそろそろという方も自分の葬式を考え直すきっかけにしては!

ハッピーフューネラル

映画の紹介
「遺言は笑って泣けるお葬式」喜劇であるが、実に真面目に人間を真正面から捉えた素晴らしい映画。改めてフェン・シャオガン監督に惚れ直した。
素晴らしい映画だ。なんでもビジネスにしてしまう中国人の逞しさがなんとなくユーモラスがあって、滑稽だ!


映画データ
ジャンル:ドラマ, 外国映画, コメディ
主演 :ドナルド・サザーランド, ポール・マザースキー, グォ・ヨウ, ロザマンド・クワン
監督 : Feng Xiaogang (馮小剛)

生年月日: 1958年3月18日 (59歳)
生まれ: 中華人民共和国 北京大興区

主な作品

  • 夢の請負人(1997)
  • 遥かな想い チャイニーズ・ドリーム in U.S.A(1998)
  • ミレニアム・ラブ(1999)
  • 一声嘆息(2000)
  • ハッピー・フューネラル(2001)
  • 手機(2003)
  • イノセントワールド -天下無賊-(2004)
  • 女帝 [エンペラー](2006)
  • 戦場のレクイエム(2007)
  • 狙った恋の落とし方。(2008)
  • 唐山大地震(2010)
  • 狙った恋の落とし方。(2010)
ストーリー
 中国の紫禁城で撮影中のハリウッドの巨匠ドン・タイラー監督は膨⼤な資⾦を掛けているにもかかわらず、アイディアに⾏き詰まり撮影を⼀旦中⽌、監督交代を迫まられ消耗していた。
 ある⽇タイラーは助⼿のルーシーやカメラマンのヨーヨーから、中国人には、大往生を祝う"喜葬"の考え方があることを知る。タイラーはそれを"喜劇葬式【コメディ・フューネラル】とおもしろがり、自分の葬式は、この形にしてくれと言う。
 数日後、タイラーは突如、意識不明に陥入り、危篤状態に。"喜劇葬式【コメディ・フューネラル】"が、彼の遺言と考えたヨーヨーは、彼の喜んでくれる葬式をしようとプロモーターのワンと計画を⽴て始めるのだが・・・。


背景と見どころ
 リストラされた撮影助手が、自分を認めてくれた監督が撮影現場で倒れる前に残した言葉「自分の葬式は楽しい葬式にしてくれ」を遺言と考え、監督の想いを一生懸命実現しようとする。
 主人公の監督に対する一途な思いとそれを支える助手。葬式をも、ありとあらゆるものをコマーシャルにして一儲けしようとする有象無象の輩たち。商業主義を思い切り皮肉った、真面目にして滑稽な作品。




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2017年6月12日月曜日

単純に娯楽映画「少林寺三十六房」あまり考えなくてもいい映画ですので、いい薬?

少林寺三十六房

映画の紹介
ラウ・カーリョン監督 × リュー・チャーフィーが贈る伝説の「少林寺」映画がお得な価格で登場! タランティーノが“カンフー映画史上最高の3本に入る"と評した傑作!
 この手の映画はあまり考えなくなくていいのがミソ。 だけどこのサイトでは、やはり少しは考えていただくことにしよう。



映画データ
出演: リュー・チャーフィー
監督: ラウ・カーリョン
言語: 中国語, 日本語


ストーリー
清の時代、父と友人を殺された青年リュー・ユウダが、武術の総本山・少林寺でサンダの僧名を授かり、三十五の修行房での特訓の果てに、得意の三筋棍で清の悪将軍に戦いを挑む。


背景と見どころ
 明から清に時代が変わるときは、漢民族の支配から女真族の支配を受け入れなければならないという漢民族にとっては、屈辱的、生理的な拒否反応が全国各地で見られたようだ。そのもっとも著名なものは、この映画にも出てくる鄭成功による反乱である。この話は近松門左衛門の「国姓爺合戦」で有名なのでご存知の方も多いだろう。
 又その他揚州の「史可法の抵抗」である。この抵抗戦は、近年になって揚州出身の主席江沢民がこの史可法を英雄として持ち上げたことによりクローズアップされたが、私はこの男は日本の明治維新の時の近藤勇と変わりはなく、何で彼が民族の英雄として評価されたのか理解に苦しむ。




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2017年6月7日水曜日

かのヴィッキー・チャオが中国の伝説のジャンヌダルクになりきった!「ムーラン」 

ムーラン

映画の紹介

 戦いの歴史という荒波に翻弄された男女がたどる、悠々しくも切ないバトルアクション・エンターテイメントがリプライス! !


映画データ
出演: ヴィッキー・チャオ, チェン・クンシャオフー, イシー・チャン, フー・ジュン, ユー・ロングァン
監督: ジングル・マ
言語: 中国語
字幕: 日本語
時間: 114 分


ストーリー
 木蘭(ムーラン)が登場する故事「木蘭詩(木蘭辞)」は、中国の南北朝時代に作られた作者不明の古楽府のひとつ。「木蘭詩」は詩歌や戯曲・小説の題材となり、小説としては清代の「隋唐演義」(作:褚人穫)に木蘭のエピソードが収められています。
 武術に長けたことから、病弱な父の代わりに女であることを封じ戦地で戦った英雄ムーランの壮絶な生き様を描くアクション・スペクタクル!ヴィッキー・チャオ、チェン・クンほか出演



背景と見どころ
 ムーラン自体は伝説の英雄で、架空の人物だったとしても、その物語を生んだ時代背景が気になるが、どうも時代背景がはっきりしない。映画に出てくる柔然、魏軍、鉄を求める等から、柔然が勢力を持ち、魏軍と勢力を争った時代などを考え合わせると、魏晋・南北朝・隋・唐の時代辺りの物語と考えられる。隋の力が弱まり、唐が力を得るころには、突厥が柔然を滅ぼし、遊牧民族国家を形成し、モンゴル付近にいたチュルク系民族が力を得るようになる。この物語は5世紀~6世紀にかけての物語かなと推察する。

 そのような難しい話は別として、武装映画にも拘らず、しっとりとした情感にあふれた展開はすばらしいと思います。雄大な景色、砂嵐などの自然の猛威などが人間の争いをますます小さなものにしてしまうようでした。主人公のヴィッキー・チャオの魅力・・やはり素晴らしい。戦場で将軍として振舞わなければならないのにあの女らしさは、ありえないと思うのですが・・。もう少し将軍としての冷徹さと自分との戦いの葛藤が出せたらもっと良かったのじゃないかと思います。

ヴィキペディアによれば、柔然の衣食住の様式は以下の通りということ。
柔然の5C-6Cの勢力範囲地図
 夏は漠北で暮らし、冬になると漠南に移動し、また夏になると漠北に帰る。というように移動しながら狩猟・牧畜をして生活をしていた。中国のように城郭をもたず、氈張(穹盧)に住み、移動の際にはそれを折りたたみ、家財道具とともに轀車(おんしゃ:荷車、キャンピングカー)に載せて運搬する。入口は必ず太陽の昇る東側に向け、東面の座を上座とした。食物は酪(らく:乳製品)と肉を常食とし、穀物も食べていた。髪型は辮髪で、服装は錦・革製の短上衣、口の窄いズボン、深い靴、外套を身につけていた。

 映画の中でははっきりしなかったが、柔然の女性は辮髪のようであったが、男達は普通のザンバラ髪のようだ。しかし戦場の場面だけだし、細かいこと云えば限がない。娯楽映画としては、十分だろう。ついでに柔然の奴隷として、製鉄に携わっていた部族に、後にトルコの地域で一大帝国を築いた突厥がある。本当に人生何があるかわからないものだ。 



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2017年6月1日木曜日

年老いた老将には老将なりの戦い方がある「三国志  趙雲」

「三国志」 趙雲

映画の紹介
三国志を代表する将軍だけにスポットを当てた映画。これまでの歴史ものとは少し視点を変え、趙雲の最後の戦いをクローズアップしている。
 関羽、張飛がなき今、敵の勢いを感じながらも、体力の衰えを隠し、敵の攻勢に耐え抜かねばならない男の悲哀が良く出ていた。
 しかし、ストーリーを重視したためか、史実とは離れた娯楽映画になってしまっている。乱世に生きた伝説の男趙雲“無敗の将軍”が挑む、最期の戦い。


映画データ
出演: アンディ・ラウ, マギー・Q, サモ・ハン, ヴァネス・ウー
監督: ダニエル・リー(李仁港)

香港の映画監督、脚本家
生年:1960年 香港生まれ
作品:項羽と劉邦、処刑剣、三国志他

ストーリー
戦乱の中国、絶え間ない争いによって国家は分裂されていた。
趙雲は祖国統一の夢を抱く平安と共に、蜀の名君、劉備に仕える。
西暦208年、魏の最高権力者曹操率いる大軍に攻められ、劉備の夫人と子供を見失ってしまう。
趙雲はたった1人で夫人らの救出に向かい、無事に帰参。
後に“五虎大将軍”に任命し、蜀の国に無くてはならない武将となっていった。
同年に起きた“赤壁の戦い”以降も20年間に渡り国を守り続けていた趙雲だったが、諸葛亮孔明と共に、「五丈原」での決戦に赴くこととなった辺りの話である。
 映画は蜀の国家存亡の危機、もはや名誉ある引退など許されない状況に追い込まれた趙雲に最大で且つ最後の危機が訪れる。



背景と見どころ
趙雲は劉備に最も信頼された将軍で、私も好きな武将だ。この映画は史実から離れて、単に娯楽映画になってしまっている。 この種の映画は、娯楽に徹するのもいいが、もう少し史実に忠実でないとと思っている。少なくとも歴史を変えてはいけないと思うのだが・・。

常山とは今はなく、上古の中国の九つの州の一つに数えられている。具体的な区域については、『周礼』では「河内」としており、今の河北省を中心とする地域を指しているものと思われる。ヴィキペディによると「常山郡 - 河北省石家荘市にかつて中国に存在した郡。常山国とも称された。 趙雲の出身地としても名高い。」とのことである。

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中国の奥深い自然の中で繰り広げられる美しくも悲しい「剣を巡る」闘い「グリーンデスティニー」

グリーデスティニー

映画の紹介
第73回アカデミー賞4部門(外国語映画賞/撮影賞/作曲賞/美術賞)受賞。 興奮と陶酔のマーシャルアーツ・エンタテインメント!

映画データ
出演: チョウ・ユンファ, ミシェル・ヨー, チャン・ツィイー, チャン・チェン, ラン・シャン
監督: アン・リー(李安) 台湾の外省人映画監督である。
言語: 中国語, 日本語

受賞歴: アカデミー監督賞二回、ゴールデングローブ賞 監督賞二回
生年月日: 1954年10月23日 (62歳)
中華民国 潮州鎮生まれ
学歴: イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校
受賞歴: アカデミー監督賞、 アカデミー外国語映画賞、 金獅子賞、 金熊賞

ストーリー
400年前に作られ、太古のパワーに満ちた秘剣“グリーン・デスティニー"。
その使い手として名を轟かせる英雄リー・ムーバイと、女弟子シューリン。
貴族の娘イェンと、盗賊の頭ロー。
神秘の名剣に魅せられた4人の男女の死闘、復讐、そして運命の恋・・・。



背景と見どころ
中国の奥深い山奥で繰り広げられる死闘。ワイヤーを駆使した目まぐるしい殺陣。何よりも美しい光景の中で鮮やかな色彩美で、見るものの眼を楽しませてくれる。
 最初の導入の主人公のリー・ムーバイが登場する場面は中国の文化遺産の「安徽省の古民家」だし、格闘の場面でも舞台となったのが、やはり世界遺産に登録されている「土楼」だ。このような文化的背景を楽しむのも映画の醍醐味かもしれない。

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