google.com, pub-2132796719425109, DIRECT, f08c47fec0942fa0 心に残る中国映画セレクション100: 中国百科映画館がお贈りするおすすめの感動の中国映画10選

2017年8月13日日曜日

中国百科映画館がお贈りするおすすめの感動の中国映画10選

おすすめ中国映画10選


映画は人々に感動を与え、その感動の輪は果てしなく広がっていきます。

 しかし一口に感動といっても、その色々の感動があります。「感動を求めてやまない中国映画ファンの皆様のために」どこに感動をしたのかを深めながら、深い感動を共に味わっていきたいと思います。

「感動派のためのおすすめ映画10選」をまとめて比較評論してみたいと思います。


 人々を感動させるためには、共通の要因があることがわかりました。つまり感動を与える行動は、「それが簡単には成し遂げられない」ものということです。当たり前といえば当たり前ですが・・。

  1. ココシリ
  2.  この映画はチベットカモシカの密猟者からカモシカを守ろうとする男たちの命を懸けた闘いのドキュメンタリー風の感動物語だ。
     この男たちが守ろうとしたのは、カモシカなのだろうか。映画の中で触れられていたが、カモシカそのものではなく、自分たちが先祖代々受け継いできた環境・自然を密猟者に壊されることに対する怒りが彼らのドライビングフォースでなかろうか。しかも彼らはボランティアなのだ。
     彼らを動かしたものは決して金ではない。「金」が彼らの動機ならば、「こんな割の合わない仕事はやめ」ということで脱落者続出になるだろう。
     人間かけだけで動くものではないということを強烈に訴えた感動ものではないだろうか。




  3. 「1911」
  4.   1911年は辛亥革命が起こった年である。中国の歴史、有史が始まって以来3500年、皇帝による専制支配が続いてきた。その間王朝が変わりこそすれ、基本的に新しい皇帝や王が権力を引き継いで、それが一般大衆の手に移ることはなかった。

     この映画は、映画の中ではあるが、その歴史的な出来事を100年も経って人々の目の当たりに再現してくれたものとして、興奮を覚えるものだ。中国ばかりではなく、世界の近代の誕生を知るためには必見の映画。

     辛亥革命なくして、中国の現在はない。この革命によって、政治、経済、文化、ありとあらゆるものが、変わってしまった。我々は人類の遺産から何を学ぶべきだろうか。
  5. 三城記
  6.  ジャッキーチェンの父母が日中戦争や中国内乱の困難な中で生き抜いた生き様は後に続く現代の人々に対し、深い励ましと示唆を与える。

     彼らの強さと同時に彼ら二人を助けたのは、身の回りの庶民だということに深い感動を覚えた。
     戦争や混乱や困難な中でも、共に闘い力になってくれるのは、結局は自分の周りにいる人達なんだということが実感できた。周りにいる人たちとの絆の大切さを教えてくれた映画だ。




  7. 南京!南京!
  8. 人間は極限の状態に置かれると本性が現れるものだという。ではこの映画の中に出てきた人々の自己犠牲的な行動はいったい何だろう。人はこれをきれいごとという人もいる。しかし、きれいごとで自分の命を放り出せるものなのだろうか。自分の命失うことを覚悟しながら、不特定多数の人の命を救う行動に移る人がいることに感動する。







  9. 僕たちの家に帰ろう
  10.   中国の砂漠化が進む寒村で両親と離れて住む兄弟が突然、身寄りをなくしていしまい、兄弟で父母を訪ねてラクダで旅をする物語だ。
     日本であれば、「何で兄弟だけでそんな危険な旅に行かしたのか」と学校や教育委員会に非難ゴウゴウのところだが、そこは全くおおらかなもの。よくぞまあ!しかもラクダで。
     二人の旅を通じて、砂漠化、農村問題、貧富の差の問題を否応なしに白日の下に明らかにさせていく。実に説得力がある。兄弟が困難を乗り越え父母の下にたどり着くことに感動を呼ぶが、同時にそれだけでは何の解決にならない。大人たちの援助と助けが必要だという共感を呼ぶ。



  11. Trail of PANDA
  12. 迷い子パンダとパンダを保護し親元へ返そうとする子供の心温まる交流を描いたおすすめの感動映画。
     犬に追われて怪我をして体力を消耗した子供パンダを匿い、一途に世話をして食べさせる純粋な子供。
     パンダが子供への警戒を解き子供の作った滋養食を初めて食べたときの子供の喜び。
     パンダが体力を回復し、子供と遊ぶときのしぐさが何とも可愛らしい。
     子供と一緒に見る映画としては最高のおすすめの映画だ。





  13. 妻への家路
  14.  文化大革命のため20年もの間、最愛の妻と引き離され漸く再会した妻は残酷にも夫に対する記憶だけを喪失していた。
     夫にも妻にも何の罪もない。いわれなき罪状で、遠く離れた『労働改造所』で、20年もの長い間妻と離れ苦難の生活を強いられる夫。
     夫は妻に会いたさに脱走してくるが、紅衛兵となった娘の密告で収容所に送り返されてしまう。
     文革で人生を台無しにされた庶民の深い悲しみと傷は癒えることはない。巨匠チャンイーモーの映画は静かに文革の非道を訴え続ける。
     この映画の我々に与える感動は、決して達成感ではない。それどころか、何一つ達成されていないのだ。その見通しもない。おそらく未来永劫達成されることのないだろう。

     それでもひたすら進まなければならないことのひたむきさに感動するのだろうか。
     愛する人の為、おそらく報われることもない愛のために、愛する人に寄り添って自分も果てるだろうと覚悟することに感動するのだろうか。

     自分で自問する。「お前には出来るのか?」



  15. グオさんの仮装大賞
  16.  家族のつながりもない夢も希望もない中国の介護施設の老人たちが、「仮装大会」に出場する様を描いたシリアスな喜劇。
     病魔に襲われ余命いくばくもない人、家族とのつながりも切れ、ただひたすら最期が来るのを待つ生活を強いられる人々、歩くこともままならぬ車いすの老人。しかし彼らは元々大工であったり、運転手であったり、いまでも条件さえ許せば培った技量を発揮できる人々なのだ。
     しかし、施設は老人たちの安全と保護を建前に、ただひたすら老人たちに受忍することを強いる。介護施設は、社会が作った体のいい収容所だ。
     ある日彼らは自分達の生きた証を世に訴えることを唯一の希望として、「欽ちゃんの仮装大賞」にでることを自分達で決定する。「収容所」の中にも、生きる希望が初めて?湧いてきた。そんな中で施設は出場を禁止してしまう。
     彼ら創意工夫をし、力を出し合い準備を進める。陰ながら応援するスタッフたち。
     それでも安全第一の施設は老人たちに外出許可すら出さない。こうなら施設を脱出するしかない。
     苦難を乗り越え、会場にたどり着いた老人たちは一体どうなるのか? 


  17. 北京ヴァイオリン
  18.  中国の田舎町に暮らすチュンは天才的なバイオリン奏者だ。父親は音楽の事はわったく分からないが、子供の才能には特別なものを感じている。
     父親は子供を連れ、北京に出て、子供を国際的な音楽祭のコンペに出席させることを決意する。
     北京に出たのはいいが、まずはいい師匠を見つけなければならない。住むところも探さねばならない。父が金をとられたりの「四苦八苦する中でも、無事師匠を見つけ、コンペに出場するところをまでこぎつける。
     いよいよ出場する間際に子供は実の子供ではなく、捨て子だったことがわかる。父は子供に夢を託し、子供から離れ北京を去るため鉄道駅に向かう。

     映画に対しても、音楽に対しても、観客に対しても、実に純粋で、誠実な映画だった。父親もさることながら、主人公のチュンを演じたタン・ユンが実にいい。


  19. 再見! また会う日まで
  20.  ユイ・チョン監督が贈る感動物語。文句なしに涙を流した。この物語も文化大革命に絡む話だ。つつましく6人で幸せに暮らしていた家族。ある日突然、理不尽にも大黒柱の父親は職を失ってしまう。
     さらに悪いことに両親は不慮の事故で、4人の子供を残し死んでしまう。
     残された4人の子供は路上に放り出される。一番上の兄は弟や妹たちを養ってくれる人を必死に探し預けていく。一番上の妹はこれからアメリカに旅立とうとする夫婦に頭を地につけて妹を連れて行ってもらうよう必死に頼み込みむ。
     こうしてバラバラになった兄妹4人。20年の時を経てアメリカでバイオリンで名を成した長女は、中国での演奏会を機に再会を果たそうとするが…。


       中国映画では、こうして非情な不幸な目にあった子供たちが、世の中を拗ねて、グレて悪事に走ったりするのをあまり見ない。勿論必死に食っていく中で悪事に走るのもあるが、日本映画に見るように、拗ねたり内にこもったりする映像があまりないように思う。日本人と中国人の国民性の違いなのか。何か中国人の方が堂々としていて、たくましい気がするのだが・・。そう感じるのは私だけだろうか?


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