google.com, pub-2132796719425109, DIRECT, f08c47fec0942fa0 心に残る中国映画セレクション100: カンフー
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2017年8月20日日曜日

Best Kid:ジャッキーチェンがジャッキーの殻を捨てた 少年を通してカンフーを見直す映画

ベスト・キッド

こんにちは! 中国百科映画館がカンフーファンにおすすめの映画「Best Kid」
今回は中国映画ではないが、中国を舞台としているので中国映画として取り扱います。「ベスト・キッド」をお贈りします。

映画の紹介
母と2人で北京住むことになったアメリカ人の少年が、カンフーの達人の師匠との出会いを通じて成長し、やがてはいじめを克服していく姿をさわやかに綴る。主人公の少年役にはジェイデン・スミス、師匠役にジャッキー・チェン。

映画データ
製作年: 2010年
製作国: アメリカ
原題: THE KARATE KID
監督: ハラルド・ズワルト
製作: ジェリー・ワイントローブ 、 ウィル・スミス 、 ジェイダ・ピンケット=スミス 、 ジェームズ・ラシター 、 ケン・ストヴィッツ
製作総指揮: ダニー・ウルフ 、 スーザン・イーキンズ 、 ダニー・ウルフ 、 ハン・サンピン
出演: ジャッキー・チェン 、 ジェイデン・スミス 、 ハン・ウェンウェン 、 ワン・ツェンウェイ 、 ユー・ロングァン 、 タラジ・P・ヘンソン


ストーリー
父を亡くした少年ドレは、転勤する母に連れられ中国にとやって来る。言葉や文化などの全くの違いに戸惑いながら何とか周りに溶け込もうとするドレ。ところが、同じ学校いじめっ子のカンフー少年チョンのいじめの標的になっていしまう。ある時チョン達に掴まって、暴行を加えられている時、一見しがない学校の用務員の男に助けられる。かれこそカンフーの達人であるが、それをきっかけとして、彼についてカンフーを習う。そのカンフーは単なる技ではなしに、立ち居振る舞い、心構え、ものの見方全般に亘りドレを細かく指導し、彼を立派なカンフー少年に育てていく。この映画はドレの成長の過程を明らかにしてくれる素晴らしい映画だ。

背景と見どころ
主人公の少年がカンフーを通して、成長していく姿がほほえましい。ジャッキーチェン演じる師匠に連れられ、カンフーの修練が行われている僧院を訪れるが、そこでの修練の有様がまたすごい。本当にこんなことまでやるのという練習風景が描かれているが、恐らく映画に描かれているものに近い修練がされているのだろう。これはやはり見どころである。


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2017年7月20日木曜日

伝説の武闘家イップマンをモデルにトニーレオン主演「グランドマスター」

グランドマスター

映画の紹介
日清戦争に敗れ、辛亥革命をへて、国の形も定まらぬ時に、日本の侵略を受け、満身創痍の中にあって、様々な思惑と欲望が渦巻く中国の中で格闘家たちはいかに時代に係っていったかを描くエンターテインメント超大作!

「人生には3つの段階がある。」とは、この映画のテーマであるイップマンの師匠が言った言葉だ。カンフー映画ではあるが、哲学的な映画だ。

  1. 己を知ること
  2. 世の中を知ること
  3. 人生を知ること
映画データ
出演: トニー・レオン, チャン・ツィイー, チャン・チェン, マックス・チャン, ソン・ヘギョ
監督: ウォン・カーウァイ
言語: 中国語
字幕: 日本語
ディスク枚数: 1
販売元: 松竹
発売日 2013/12/05
時間: 123 分


ストーリー
 世界を呑みこむ戦争の足音が、刻一刻と迫る1930年台の中国。北の八卦掌(はっけしょう)の宗師であるゴン・パオセンは引退を決意し、その地位と生涯をかけた武闘家の南北統一の使命を譲る後継者を探していた。

 物語は、この後継者の選別の場面から始まる。そして、その跡目争いに、日中戦争の勃発も絡み、舞台は香港の郊外広東省佛山から広州、さらに香港、北京、奉天へと広がる。
 候補は一番弟子のマーサンと南の詠春拳(えいしゅんけん)の宗師・葉問(イップマン)。パオセンの娘で、奥義六十四手をただ一人受け継ぐゴン・ルオメイに絞られる。
だが、日本軍と手を結び中国全土に覇権を広げようとするマーサンがパオセンを殺害。ルオメイはイップマンへの想いも、父の望みも捨て、仇討ちを誓う。
 ひたすらあだ討ちに突き進むルオメイと抗日ではあるが、政治活動に距離をおきカンフーの頂点を目指そうとするイップマンは結局別々の道に。一方、八極拳(はっきょくけん)を極め、一線天(カミソリ)と呼ばれる謎の男も、一匹狼として巷をさまよう。それぞれの格闘家の生き様はいかに?


    映画は、これら4人の格闘家の生き様にその時代の流れを乗せて進んでいく。
  1. ゴン・パオセン :清朝末にカンフーの頂点に立った男ではあるが、時代の移り変わりを見据え自らは身を引き、若き後継者に道を譲ろうとする。いわば古い時代の象徴。
  2. イップマン:混乱期にカンフーの宗師を任ずることになるが、政治的な動向から一線を画し、ひたすら格闘技に埋没する。しかし、民衆の立場には立ち続けようとする。
  3. マーサン:一度は宗師から後継者と指名されるものの、野望と野心から日本軍と手を結び、日本軍の手先に身を落としていく。最後はルオメイに敗れ、中国制覇も潰えていく。
  4. ルオメイ:父の直伝の技を極めるものの、あだ討ちのみを追求したために、その目的が果たされた後は、人生の目標を失い、アヘンに身をやつしていく。弱き大衆を体現している。
  5. 一線天(カミソリ): 確かな技を持つものの、その技を生かすことなく、一匹狼として時代に埋没してしまう。

背景と見どころ
武闘映画にありがちなワイアリングを多用した場面は余りなく、派手な立ち回りで見せ場を作るのではなく、むしろカンフーの技をできるだけ忠実に再現しようとしている。



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