女帝 エンペラー
映画の紹介(「キネマ旬報社」データベースより)
シェイクスピアの「ハムレット」をベースに、中国の宮廷を舞台に愛と欲望が交錯する復讐劇を描いたアクション大作。
夫の先帝を殺された王妃・ワンと、父の仇を討つ決意を固める息子・ウールアン。それぞれ想いを秘め復讐の時を待っていたが…。
映画データ
出演: チャン・ツィイー, ジョウ・シュン, ダニエル・ウー, グォ・ヨウ, フォン・シャオミン
監督: フォン・シャオガン(漢字名:馮 小剛 1958年3月18日生まれ) 出身地:中国 北京
字幕: 日本語
ストーリー
乱世の五大十国時代、絢爛豪華な中国宮廷を舞台に愛と欲望を巡って繰り広げる女たちの復讐劇を描いた超一級歴史スペクタクル!西暦907年、空前の繁栄を誇った唐王朝が崩壊、皇帝と大臣が権力を奪い合い、皇室では父子、兄弟が殺しあう時代。
ワンは先の皇帝の息子で継子の皇子ウー・ルァンに密かな思いを抱いていた。
彼は宮殿とは離れた邸宅で暮らしていたが、父が暗殺されたという密書を受けて宮殿に戻ることを決意する…。
背景と見どころ
この映画は中国唐朝が倒れて、五代十国という群雄割拠の時代、唐の節度使であった朱全忠は黄巣の乱でうまく立ち回り、力を得て唐の皇帝である哀帝から禅譲を受け、梁という国を建てた。
朱全忠は元々淫乱であり、身内や家臣の妻に手を出し、権力はなかなか定まらなかった。
たまたま自分の仮子である博王朱友文の妻王氏は美人だったので寵愛した。
この映画は、この話をベースに「ハムレット」のシナリオで色付けしたFictionであるようだ。
どろどろした人間関係、親や子供とも関係する血縁関係、辺境の複雑な権力関係が、物語を縦糸と横糸で色付けし、面白い物語にしている。
話は変わるが、この主役はチャン・ツィイーには少し重過ぎる。未だ若々しさが抜け切ってなく、「女の業」が出ていない気がする。色と欲で皇后の座を射止めるには、もっとすさまじい女性だったと思う。(日本で言えば岩下志麻あたりかな。もう少し若いのであれば誰かな?
この映画は時代考証は実にいい加減だと思うが、エンターテインメントに徹した娯楽番組である。歴史物とは見ないほうがいい。しかし、アートとしては優れた作品だと思う。すごく考えられた構図と映像。そして、殺陣を楽しむことでは、十分満足させてくれる。日本の殺陣と異なり、飛んだりはねたりする場面が多く、もう少し現実感を持たせてくれたほうがいいと思うのだが。それでも、やはり色のある女優です。
夫の先帝を殺された王妃・ワンと、父の仇を討つ決意を固める息子・ウールアン。それぞれ想いを秘め復讐の時を待っていたが…。
映画データ
出演: チャン・ツィイー, ジョウ・シュン, ダニエル・ウー, グォ・ヨウ, フォン・シャオミン
監督: フォン・シャオガン(漢字名:馮 小剛 1958年3月18日生まれ) 出身地:中国 北京
略歴言語: 中国語, 日本語
中学を卒業してから中国人民解放軍陸軍北京軍区の文芸工作団に入る。
1977年に第38集団軍の宣伝隊に入り1978年に正式に第38集団軍へ入隊。
1985年に北京電視芸術中心に編入されアートディレクターを務める。のちに親友である葛優の紹介で上海国際映画祭に参加し、これを機に映画の世界へ足を踏み入れる。
2016年、第64回サンセバスチャン国際映画祭で、自身の監督作品『I am not Madame Bovary』(英題)が、ゴールデン・シェル賞(最優秀作品賞)を受賞。
第1回マカオ国際映画祭にて、生涯功労賞を受賞した。
字幕: 日本語
ストーリー
乱世の五大十国時代、絢爛豪華な中国宮廷を舞台に愛と欲望を巡って繰り広げる女たちの復讐劇を描いた超一級歴史スペクタクル!西暦907年、空前の繁栄を誇った唐王朝が崩壊、皇帝と大臣が権力を奪い合い、皇室では父子、兄弟が殺しあう時代。
ワンは先の皇帝の息子で継子の皇子ウー・ルァンに密かな思いを抱いていた。
彼は宮殿とは離れた邸宅で暮らしていたが、父が暗殺されたという密書を受けて宮殿に戻ることを決意する…。
背景と見どころ
この映画は中国唐朝が倒れて、五代十国という群雄割拠の時代、唐の節度使であった朱全忠は黄巣の乱でうまく立ち回り、力を得て唐の皇帝である哀帝から禅譲を受け、梁という国を建てた。
朱全忠は元々淫乱であり、身内や家臣の妻に手を出し、権力はなかなか定まらなかった。
たまたま自分の仮子である博王朱友文の妻王氏は美人だったので寵愛した。
この映画は、この話をベースに「ハムレット」のシナリオで色付けしたFictionであるようだ。
どろどろした人間関係、親や子供とも関係する血縁関係、辺境の複雑な権力関係が、物語を縦糸と横糸で色付けし、面白い物語にしている。
話は変わるが、この主役はチャン・ツィイーには少し重過ぎる。未だ若々しさが抜け切ってなく、「女の業」が出ていない気がする。色と欲で皇后の座を射止めるには、もっとすさまじい女性だったと思う。(日本で言えば岩下志麻あたりかな。もう少し若いのであれば誰かな?
この映画は時代考証は実にいい加減だと思うが、エンターテインメントに徹した娯楽番組である。歴史物とは見ないほうがいい。しかし、アートとしては優れた作品だと思う。すごく考えられた構図と映像。そして、殺陣を楽しむことでは、十分満足させてくれる。日本の殺陣と異なり、飛んだりはねたりする場面が多く、もう少し現実感を持たせてくれたほうがいいと思うのだが。それでも、やはり色のある女優です。
心に残る中国映画セレクション100のホームページに戻ります。
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