google.com, pub-2132796719425109, DIRECT, f08c47fec0942fa0 中国映画おすすめ100選への道: 実際にあった誘拐事件をモデルに!「最愛の子」は新しい視点を社会に問う

2017年5月17日水曜日

実際にあった誘拐事件をモデルに!「最愛の子」は新しい視点を社会に問う

最愛の子

誘拐を被害者、加害者という視点だけで捉えず、生みの親、育ての親という視点でも捉え世に問うた何度でも見たいおすすめの中国映画だ。これは中国で実際にあった事件を作品にしたものだけに、社会性を持った映画。

映画の紹介
 ヴェネチア、トロント国際映画祭正式出品作品。
 巨匠ピーター・チャン監督&ヴィッキー・チャオ主演
 中国で実際に起こった誘拐事件を基に、親たちの至上の愛を描くヒューマン・ミステリー。


映画データ
  • 出演: ヴィッキー・チャオ(趙薇、1976年3月12日 レッドクリフでは孫権の妹の孫尚香役)
    トン・ダーウェイ(佟 大為 レッドクリフでは曹操軍の兵士の役で偵察に入り込んだ孫尚香を助ける)
    ハオ・レイ(郝 蕾「天安門、恋人たち」で主役)
    チャン・イー, キティ・チャン
  • 監督: ピーター・チャン(陳可辛) 『愛という名のもとに』、『君さえいれば/金枝玉葉』『ラヴソング』など現代人の愛情を題材にした作品を数多く生み出している。
  • 言語: 中国語 字幕: 日本語
ストーリー
中国・深センの街なかで、ある日突然姿を消した3歳の息子ポンポン。両親は必死で息子を捜すが、その消息はつかめない。罪の 意識と後悔に苛まれながら、かすかな希望を胸に捜し続けて3年後、両親は遠く離れた農村に暮らす息子を見つけ出す。だが、6 歳になった彼は実の親を覚えておらず、“最愛の母"との別れを嘆き悲しむのだった。そして、育ての親である誘拐犯の妻もまた、子を奪われた母として、我が子を捜しに深センへと向かう。再びその胸に抱きしめることを願って―。

背景と見どころ
 「誘拐」事件が起こるたびに、マスコミやメディアでは「卑怯」という言葉を投げつけてきたし、自分もそう思ってきた。少なくともこの映画を見るまでは。しかし、この「卑怯」という言葉は、何かの行為の為され方を表しているに過ぎない。「誘拐」は、考えていたよりもはるかに由々しい事態と結果をうみ、それは子供が親に無事返されたとしても、その親もそして何よりも子供にとって、取り返しのつかないものを生むのだということを教えてくれた。
 この映画では、誘拐された子供を持つ親の苦しみ、取り返そうとする運動、当局の限界などが明らかになる。しかし最後の決め手は決して諦めない親の執念が、不可能を可能にしていく。だが、それでも不可能のまま人生を終わる人だっているだろう。
 また映画では、誘拐された子供をもつ親の弱みに付け込むうぞうむぞうの輩たち。その親からも金をむしりとろうとする輩達。彼らこそ正真正銘の「卑怯者」だろう。実際には、人身売買、臓器移植、性犯罪などおぞましい犯罪がこの誘拐に繋がっていることだってあるだろう。
 一日も早く子供たちだけでも安全にすごせる世の中になって欲しい。全ての人に見て欲しい映画だ。本当に切ない映画



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