google.com, pub-2132796719425109, DIRECT, f08c47fec0942fa0 心に残る中国映画セレクション100: ヴィッキー・チャオ
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2017年6月7日水曜日

「ムーラン」:心に残る中国映画セレクション100が贈る中国のジャンヌダルク 

ムーラン:心に残る中国映画セレクション100が贈る中国のジャンヌダルク、かのヴィッキー・チャオが中国の伝説のジャンヌダルクになりきった!

木蘭(ムーラン)は、中国の南北朝時代の故事「木蘭詩(木蘭辞)に登場する。武術に長けたことから、病弱な父の代わりに女であることを封じ戦地で戦った英雄ムーランの壮絶な生き様を描くアクション・スペクタクル! 突厥などが遊牧民族国家として、漢民族と北方で覇を競うようになる時代背景の下でこの叙事詩は生まれた。

映画の紹介

 戦いの歴史という荒波に翻弄された男女がたどる、悠々しくも切ないバトルアクション・エンターテイメントがリプライス! !


映画データ
出演: ヴィッキー・チャオ, チェン・クンシャオフー, イシー・チャン, フー・ジュン, ユー・ロングァン
監督: ジングル・マ
言語: 中国語
字幕: 日本語
時間: 114 分


ストーリー
 木蘭(ムーラン)が登場する故事「木蘭詩(木蘭辞)」は、中国の南北朝時代に作られた作者不明の古楽府のひとつ。「木蘭詩」は詩歌や戯曲・小説の題材となり、小説としては清代の「隋唐演義」(作:褚人穫)に木蘭のエピソードが収められています。
 武術に長けたことから、病弱な父の代わりに女であることを封じ戦地で戦った英雄ムーランの壮絶な生き様を描くアクション・スペクタクル!ヴィッキー・チャオ、チェン・クンほか出演



背景と見どころ
 ムーラン自体は伝説の英雄で、架空の人物だったとしても、その物語を生んだ時代背景が気になるが、どうも時代背景がはっきりしない。映画に出てくる柔然、魏軍、鉄を求める等から、柔然が勢力を持ち、魏軍と勢力を争った時代などを考え合わせると、魏晋・南北朝・隋・唐の時代辺りの物語と考えられる。隋の力が弱まり、唐が力を得るころには、突厥が柔然を滅ぼし、遊牧民族国家を形成し、モンゴル付近にいたチュルク系民族が力を得るようになる。この物語は5世紀~6世紀にかけての物語かなと推察する。

 そのような難しい話は別として、武装映画にも拘らず、しっとりとした情感にあふれた展開はすばらしいと思います。雄大な景色、砂嵐などの自然の猛威などが人間の争いをますます小さなものにしてしまうようでした。主人公のヴィッキー・チャオの魅力・・やはり素晴らしい。戦場で将軍として振舞わなければならないのにあの女らしさは、ありえないと思うのですが・・。もう少し将軍としての冷徹さと自分との戦いの葛藤が出せたらもっと良かったのじゃないかと思います。

ヴィキペディアによれば、柔然の衣食住の様式は以下の通りということ。
柔然の5C-6Cの勢力範囲地図
 夏は漠北で暮らし、冬になると漠南に移動し、また夏になると漠北に帰る。というように移動しながら狩猟・牧畜をして生活をしていた。中国のように城郭をもたず、氈張(穹盧)に住み、移動の際にはそれを折りたたみ、家財道具とともに轀車(おんしゃ:荷車、キャンピングカー)に載せて運搬する。入口は必ず太陽の昇る東側に向け、東面の座を上座とした。食物は酪(らく:乳製品)と肉を常食とし、穀物も食べていた。髪型は辮髪で、服装は錦・革製の短上衣、口の窄いズボン、深い靴、外套を身につけていた。

 映画の中でははっきりしなかったが、柔然の女性は辮髪のようであったが、男達は普通のザンバラ髪のようだ。しかし戦場の場面だけだし、細かいこと云えば限がない。娯楽映画としては、十分だろう。ついでに柔然の奴隷として、製鉄に携わっていた部族に、後にトルコの地域で一大帝国を築いた突厥がある。本当に人生何があるかわからないものだ。 


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2017年5月17日水曜日

実際にあった誘拐事件をモデルに!「最愛の子」は新しい視点を社会に問う

最愛の子

誘拐を被害者、加害者という視点だけで捉えず、生みの親、育ての親という視点でも捉え世に問うた何度でも見たいおすすめの中国映画だ。これは中国で実際にあった事件を作品にしたものだけに、社会性を持った映画。

映画の紹介
 ヴェネチア、トロント国際映画祭正式出品作品。
 巨匠ピーター・チャン監督&ヴィッキー・チャオ主演
 中国で実際に起こった誘拐事件を基に、親たちの至上の愛を描くヒューマン・ミステリー。


映画データ
  • 出演: ヴィッキー・チャオ(趙薇、1976年3月12日 レッドクリフでは孫権の妹の孫尚香役)
    トン・ダーウェイ(佟 大為 レッドクリフでは曹操軍の兵士の役で偵察に入り込んだ孫尚香を助ける)
    ハオ・レイ(郝 蕾「天安門、恋人たち」で主役)
    チャン・イー, キティ・チャン
  • 監督: ピーター・チャン(陳可辛) 『愛という名のもとに』、『君さえいれば/金枝玉葉』『ラヴソング』など現代人の愛情を題材にした作品を数多く生み出している。
  • 言語: 中国語 字幕: 日本語
ストーリー
中国・深センの街なかで、ある日突然姿を消した3歳の息子ポンポン。両親は必死で息子を捜すが、その消息はつかめない。罪の 意識と後悔に苛まれながら、かすかな希望を胸に捜し続けて3年後、両親は遠く離れた農村に暮らす息子を見つけ出す。だが、6 歳になった彼は実の親を覚えておらず、“最愛の母"との別れを嘆き悲しむのだった。そして、育ての親である誘拐犯の妻もまた、子を奪われた母として、我が子を捜しに深センへと向かう。再びその胸に抱きしめることを願って―。

背景と見どころ
 「誘拐」事件が起こるたびに、マスコミやメディアでは「卑怯」という言葉を投げつけてきたし、自分もそう思ってきた。少なくともこの映画を見るまでは。しかし、この「卑怯」という言葉は、何かの行為の為され方を表しているに過ぎない。「誘拐」は、考えていたよりもはるかに由々しい事態と結果をうみ、それは子供が親に無事返されたとしても、その親もそして何よりも子供にとって、取り返しのつかないものを生むのだということを教えてくれた。
 この映画では、誘拐された子供を持つ親の苦しみ、取り返そうとする運動、当局の限界などが明らかになる。しかし最後の決め手は決して諦めない親の執念が、不可能を可能にしていく。だが、それでも不可能のまま人生を終わる人だっているだろう。
 また映画では、誘拐された子供をもつ親の弱みに付け込むうぞうむぞうの輩たち。その親からも金をむしりとろうとする輩達。彼らこそ正真正銘の「卑怯者」だろう。実際には、人身売買、臓器移植、性犯罪などおぞましい犯罪がこの誘拐に繋がっていることだってあるだろう。
 一日も早く子供たちだけでも安全にすごせる世の中になって欲しい。全ての人に見て欲しい映画だ。本当に切ない映画



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