中国の植物学者の娘たち
映画の紹介
中国百科映画館がお薦めの映画「中国の植物学者の娘たち」
――官能的なラヴ・ストーリーに込められた監督の真のメッセージは??
◆愛の囁きが、ふたりの楽園にひそやかに沁み込んでいく
――詩的で官能的なラヴ・ストーリー!
◆2006年モントリオール世界映画祭 最優秀芸術貢献賞&観客賞受賞
映画データ
出演: ミレーヌ・ジャンパノワ, リー・シャオラン, グエン・ニュー・クイン
監督: ダイ・シージエ(戴思杰)
発売日 2011/10/21
ストーリー
湖の小島で外界と隔絶して暮らす植物学者の元に、孤児の少女ミンが実習生として赴任する。 学者の娘アンもまた母を亡くしており、2人は深く共感しあっていく。
背景と見どころ
植物園という閉ざされた秘密の花園。薬草を蒸したベッドで戯れ、人知れずタブーを破る孤独な二人の美しい女性の禁断の同性愛を描く、究極のエロティック・ラブストーリー!激しく純粋に求め合い、永遠の愛を願う二人には、残酷な運命が待ち受けていた。二人の許されざる愛が迎える衝撃のラストとは…。
この映画は、中国の河北省の唐山を舞台としているが、唐山は1976年に起こったマグニチュード7.5の「唐山地震」の震源となったところだ。この地を舞台に選んだ理由は何なんだろうと考えさせられる。
ミンが赴任する際にお土産として持ち込んだオウムが「毛沢東万歳」というシーンが出てくるが、これがこの監督の反体制のメッセージと思う。このスローガンを人ではなく、何も考えることのない鸚鵡にいわせることで、毛沢東礼賛の気風が色濃く残っていることを示し、それが人々から「自由」を奪っているのだということを言いたかったのだと思う。
しかし、このような考え方そのものが、毛沢東が「文芸講話」の中で、最も批判したことであり、今なお中国がその呪縛から抜けきっていない「毛沢東思想」と真っ向から対立するものなのだ。
中国百科映画館がお薦めの映画「中国の植物学者の娘たち」
――官能的なラヴ・ストーリーに込められた監督の真のメッセージは??
◆愛の囁きが、ふたりの楽園にひそやかに沁み込んでいく
――詩的で官能的なラヴ・ストーリー!
◆2006年モントリオール世界映画祭 最優秀芸術貢献賞&観客賞受賞
映画データ
出演: ミレーヌ・ジャンパノワ, リー・シャオラン, グエン・ニュー・クイン
監督: ダイ・シージエ(戴思杰)
監督のプロフィール言語: 中国語, 日本語
出生: 1954年3月2日
出身地: 中国福建省
職業: 映画監督、作家
簡体字: 戴思杰
発売日 2011/10/21
ストーリー
湖の小島で外界と隔絶して暮らす植物学者の元に、孤児の少女ミンが実習生として赴任する。 学者の娘アンもまた母を亡くしており、2人は深く共感しあっていく。
背景と見どころ
植物園という閉ざされた秘密の花園。薬草を蒸したベッドで戯れ、人知れずタブーを破る孤独な二人の美しい女性の禁断の同性愛を描く、究極のエロティック・ラブストーリー!激しく純粋に求め合い、永遠の愛を願う二人には、残酷な運命が待ち受けていた。二人の許されざる愛が迎える衝撃のラストとは…。
この映画は、中国の河北省の唐山を舞台としているが、唐山は1976年に起こったマグニチュード7.5の「唐山地震」の震源となったところだ。この地を舞台に選んだ理由は何なんだろうと考えさせられる。
ミンが赴任する際にお土産として持ち込んだオウムが「毛沢東万歳」というシーンが出てくるが、これがこの監督の反体制のメッセージと思う。このスローガンを人ではなく、何も考えることのない鸚鵡にいわせることで、毛沢東礼賛の気風が色濃く残っていることを示し、それが人々から「自由」を奪っているのだということを言いたかったのだと思う。
しかし、このような考え方そのものが、毛沢東が「文芸講話」の中で、最も批判したことであり、今なお中国がその呪縛から抜けきっていない「毛沢東思想」と真っ向から対立するものなのだ。
唐山地震(とうざんじしん)の概要
1976年7月28日3時42分(現地時間、UTC+8)に中華人民共和国河北省唐山市付近を震源として発生したマグニチュードMw7.5の直下型地震である。市街地を北北東から南南西に走る断層に沿って大きな水平右ずれが発生し、当時有数の工業都市であった唐山市は壊滅状態となった。死者数は中国発表で約25万、アメリカの地質調査所の推計では65.5万人となっている。
この地震による死者は公式記録によれば242,419人を数え、これは20世紀最大の地震被害である。当時中国は文化大革命の終焉時期ではあるが、未だ余韻の残っていた時であり、政府は「自力で立ち直る」と外国からの援助を拒否した。このことが犠牲者の拡大をもたらした一因だといわれている。
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この映画は同性愛をことさら美しく描いている。この世の全ての恋愛が子孫を残すということと結びつかなければならないわけではない。「我々の惹かれあうという気持ちはいったいどこから生まれるのだろう」と考えさせられる映画だ。
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