google.com, pub-2132796719425109, DIRECT, f08c47fec0942fa0 心に残る中国映画セレクション100: 2025

2025年5月3日土曜日

『ラストエンペラー』でたどる溥儀の激動の人生と歴史的背景

『ラストエンペラー』でたどる溥儀の激動の人生と歴史的背景

映画『ラストエンペラー』は、清朝最後の皇帝・溥儀の波乱の生涯を壮大なスケールで描いた歴史ドラマです。故宮での即位、退位、日本との関係、戦後の裁判と再出発…。中国の激動の時代背景とともに、彼の人生の軌跡を通して、歴史のうねりを追体験できます。この映画を通じて、20世紀中国の深層に触れてみませんか?



心に残る中国映画セレクション100がこれはいいという中国の映画を探しておすすめするサイトです。
今回は一度は見ておきたい中国映画「ラストエンペラー」をお贈りします。


映画『ラストエンペラー』とは?

映画「ラストエンペラー」より
 1987年に公開された映画『ラストエンペラー』は、清朝最後の皇帝・愛新覚羅溥儀(あいしんかくら ふぎ)の激動の人生を描いた歴史大作です。監督はイタリアの巨匠ベルナルド・ベルトルッチ、主演はジョン・ローンが務め、音楽には坂本龍一、デヴィッド・バーンらが参加するなど、国際色豊かな制作陣が話題を呼びました。
 本作は、溥儀が3歳で皇帝に即位し、やがて中華民国の成立により退位、その後、日本の傀儡国家・満州国の皇帝として擁立され、最終的に戦後の改革を経て一市民として生涯を終えるまでの波乱の軌跡をたどります。北京紫禁城(故宮)でのロケを実現した初の西側映画としても知られ、豪華な宮廷美術やリアルな歴史描写が高く評価されました。

 アカデミー賞では作品賞を含む9部門を受賞し、世界的に高い評価を得た本作は、単なる伝記映画を超え、20世紀中国の大きな変動を体感できる映像遺産ともいえる一本です。



なぜ今この映画なのか?


 『ラストエンペラー』は1987年の作品ながら、その問いかけは今なお色あせません。近代中国の激動を生きたラストエンペラー・溥儀の人生を通じて、帝政から辛亥革命を経て共和制、戦争と占領、民主主義革命という巨大な歴史のうねりが個人にどう影響を与えるのかが丁寧に描かれています。
 現代の私たちが、今この激動の社会の中にあって、国や時代が目まぐるしく変わろうとしている変化にどう向き合うか、個人として何を大切に生きるかという問いを静かに突きつけてくる作品でもあります。中国という国家を知る入り口として、また「歴史に翻弄された人間の物語」として、今だからこそ観る価値のある映画といえるでしょう。




作品情報・基本データ

  • 公開年:1987年
  • 監督:ベルナルド・ベルトルッチ
  • キャスト:ジョン・ローン、ジョアン・チェン、チェン・ペイペイ ほか
  • ジャンル:歴史ドラマ
  • 視聴可能プラットフォーム:Amazon Prime Video、Disney+ 等

監督・キャスト・受賞歴



撮影地と制作の背景|映画『ラストエンペラー』

 1987年に公開された映画『ラストエンペラー』は、史実に忠実かつ壮大なスケールで描かれた歴史ドラマとして高く評価されました。
 そのリアリティを支えた大きな要素が、実際の歴史的ロケ地での撮影と、国際共同制作による豊かな視点です。

故宮での歴史的ロケ撮影

本作の最大の特徴は、中国・北京の故宮(紫禁城)で初めて全面的に映画撮影が許可された作品であることです。
 清朝の宮廷生活を再現するにあたり、溥儀が実際に幼少期を過ごした場所で撮影されたことは、映画の臨場感と説得力を圧倒的に高めています。

ラストエンペラー 紫禁城
  故宮での撮影は、当時の中国政府と長期間の交渉を経てようやく実現されました。1,000人以上のエキストラ、数百着に及ぶ時代衣装、そして大規模な再現セットが、壮麗で荘厳な映像を支えています。

異国の地と複数の時代

溥儀の人生は北京だけでは語れません。作品中では、天津の租界、日本統治下の満洲(長春)、そして戦後の撫順戦犯管理所など、多くのロケーションが再現されています。実際の撮影では、中国国内だけでなく、イタリア・トリノの宮殿や庭園も使用され、彼の孤独や疎外感を象徴的に表現しています。

国際共同制作の意義

  本作は、イタリアの巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督と、イギリス・中国の合作という形で制作されました。欧米の監督が中国の皇帝を描くという前例のない挑戦でしたが、それがむしろ、東洋と西洋の視点を交錯させた深い人間ドラマを生み出す契機となりました。
  脚本は中国の歴史と西洋の人間主義を織り交ぜる構成となっており、音楽には坂本龍一が参加。アジアとヨーロッパの文化的融合が、作品の芸術性と普遍性を一層引き立てています。

映像が語る「真実」への接近

  『ラストエンペラー』は、実際の歴史的舞台で撮影されただけでなく、演出や構図、光の使い方までもが「記憶と時間の流れ」を表現する手段となっています。撮影地の選定とその背景にある物語は、映像の背後にもう一つの「現実」を観客に届けてくれます。


物語のあらすじ(ネタバレなし)

 1950年、満州国戦犯として中国本土に護送された元満州皇帝溥儀は、護送中に手首を切って自殺を図る。薄れゆく意識の中、彼の半生の記憶がまざまざとよみがえる-。1908年、死期の迫った西太后によって皇帝に任命されたわずか3歳の溥儀は、1000人もの宦官にかしずかれて昔から続く皇帝の生活を送ることに。14歳になった彼は、イギリスから遣わされた家庭教師ジョンストンによって世界に目を向けるようになるが…。
(c)Recorded Picture Company


溥儀という人物を知る

『ラストエンペラー』:最後の皇帝・溥儀を跡付ける

溥儀と醇親王に抱かれる溥傑
(1909年)溥儀(右)と
醇親王に抱かれる
溥傑

 宣統帝愛新覚羅 溥儀は1906年2月7日、醇親王載灃の子として直隷省順天府(現:北京市)に生まれる。
 中華圏最後の皇帝であり、その生涯を題材にした映画から『ラストエンペラー』として知られる。幼帝として2歳で清朝第12代皇帝に即位し、元号から宣統帝と称される。

 

歴史上の溥儀とは

 溥儀(ふぎ)は、清朝第12代、最後の皇帝として、1906年に生まれ、1908年、わずか2歳で即位しました。これは、光緒帝の死後に西太后の強い意向により決まったもので、幼い溥儀は即位したものの、実際の政治権限はありませんでした。

 1912年、辛亥革命により清朝が崩壊し、溥儀は退位を余儀なくされますが、その後もしばらくは紫禁城に居住し、「上皇」として象徴的な地位にとどまっていました。
 


満州国皇帝・溥儀
『ラストエンペラー』
満州国皇帝・溥儀

 1924年に紫禁城を追われると、天津の日本租界での生活を経て、満洲国建国(1932年)に際して日本の傀儡皇帝として再び即位します。これは「執政」→「皇帝」という形で形式的に行われたもので、実質的な権力は日本側にありました。

 終戦後はソ連に抑留され、1950年に中国へ引き渡されたのち、撫順戦犯管理所で10年間の「再教育」を受け、1959年に特赦を受けて出所。晩年は普通の市民として北京で暮らし、1967年に亡くなりました。

   彼の人生は、中国近代史そのものの激動を体現しており、皇帝から戦犯、市民へと身分が劇的に変わった希有な人物として知られています。

溥儀の弟・溥傑とその妻・嵯峨浩
溥傑とその妻・嵯峨浩

 ここで、溥傑が苦難の中にあっても彼を支え続けた1歳2か月下の弟溥傑の名前を挙げなければならないと思います。溥儀と溥傑の絆は溥儀が満州国皇帝になって、溥傑が兄の溥儀の執政を支えるようになってから特に深まったと考えられます。
 しかしこの二人の人生は、そのころから急速に暗転し、戦争に巻き込まれていくことになります。特に日本が太平洋戦争に敗れてからは溥儀は皇帝の座を追われ、溥傑も兄の溥儀と共に、戦争犯罪者として収容所生活を送ることになります。
 このように目まぐるしく状況の変化する中で、ともすれば人間性を失いかねない環境の中でも、溥儀がそれなりの矜持を保ち、人間の尊厳を失うことなく居られたのは、溥傑が兄の溥儀の近くにいて支え続けたからと云えましょう。

 最後に溥儀が活動した舞台を特設ページで少し紹介できるようにしましたので、ご覧になってください。
 詳しい説明は 【特設ページ】 ☜ こちらをクリックしてください


映画との違いと考察

 映画『ラストエンペラー』は、溥儀の人生を全体的に丁寧に描いていますが、**あくまで映画的演出を加えた「人物像の再構成」**であることにも注意が必要です。

 たとえば、紫禁城での少年期の孤独感や無力感は非常に強調されていますが、史実では、溥儀は学問や西洋文化にも興味を持ち、イギリス人教師ジョンストンとの交流を通じて一定の知識と視野を育んでいました。また、満洲国時代の描写についても、映画では溥儀がほぼ無力な傀儡として描かれていますが、実際には内部である程度の抵抗や主張を試みた記録もあり、完全な「操り人形」だったとは言い切れません。

 一方で、映画が映像美や象徴的な演出を通じて描こうとしたのは、**「帝王として生まれながら、時代の波に翻弄された一人の人間の悲哀」**であり、事実の再現だけでなく、観る者に人間としての溥儀の苦悩を感じさせることに重きを置いています。
 
 このように、映画と史実の間には差異がありますが、それは単なる事実誤認ではなく、むしろ溥儀という人物の「心象風景」を伝えるための映像的選択だったとも言えるでしょう。



感想と考察:現代に響くテーマ

 
 『ラストエンペラー』が語るのは、ただ一人の皇帝の人生ではなく、「時代の流れに翻弄される個人」の物語です。誕生とともに運命づけられ、望まぬままに帝位に就き、その後の激動の歴史の中で「象徴」から「傀儡」へ、そして「市民」へと姿を変えていく溥儀の人生には、私たちにも通じる問いが含まれています。
 自分の人生を、自分の意志で生きるとはどういうことか。
 時代や社会に流される中で、個人はどうすれば尊厳を保てるのか。
 彼の人生には正解も勝者もありません。ただ、変化を受け入れ、矛盾に満ちた環境の中で懸命に生きた一人の人間の姿があるだけです。だからこそ、どこか心に残り、ふとしたときに思い返す映画なのかもしれません。




こんな人におすすめ


  • 歴史映画が好きで、実在の人物を題材にした作品に興味がある人
  • 中国の近代史や清朝、満洲国に関心がある人一人の人物の内面と時代の交差点に魅力を感じる人
  • 派手なアクションよりも、静かで重厚なドラマを好む人
     映像美や美術・衣装に惹かれる人『ラストエンペラー』は、映画を通して歴史や人間の複雑さをじっくり味わいたい方にぴったりの作品です。
  • 歴史映画が好きで、実在の人物を題材にした作品に興味がある人


関連作品と次に観たい映画


この映画を観たあとにぜひ続けて観ていただきたいのは、以下のような作品です。 
  • 『始皇帝暗殺』(1999)
    → 秦の始皇帝と暗殺者・荊軻の緊張感あふれる駆け引きを描いた歴史大作。王と刺客、それぞれの立場の重みを問う。
  • 『英雄(HERO)』(2002)
    → 権力と犠牲、平和の代償を問いかけるアート性の高い歴史アクション。ラストエンペラーと同じく、映像の美しさも見逃がせない。






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2025年4月27日日曜日

新喜劇王(2019)|チャウ・シンチーが描く笑いと涙の感動作【レビュー・感想】

新喜劇王(2019)|チャウ・シンチーが描く笑いと涙の感動作【レビュー・感想】

心に残る中国映画セレクション100がお贈りする中国コメディ:新喜劇王。スターを夢見る売れない俳優・尹天仇(チャウ・シンチー)が、エキストラとして生計を立てながらも夢を追い続ける姿を描いた人情コメディ。笑いの中に、夢を諦めない切なさと温かさが溢れる一作です。



これはいいという中国の映画を探しておすすめするサイト「心に残る中国映画セレクション100」がお贈りする中国映画「喜劇王」をお贈りします。

映画『新喜劇王』とは:映画の紹介


新喜劇王 ポスター
 スターを夢見る売れない俳優・尹天仇(チャウ・シンチー)が、エキストラとして生計を立てながらも夢を追い続ける姿を描いた人情コメディ。笑いの中に、夢を諦めない切なさと温かさが溢れる一作です。さらに、この映画によって、チャウ・シンチーは新喜劇王としての評価を不動のものにします。


映画『新喜劇王』データ

監督: チャウ・シンチー、リー・リクチー

主演: チャウ・シンチー、セシリア・チャン

ジャンル: コメディ/ヒューマンドラマ



1時間30分 2020 X-Ray


映画『新喜劇王』のストーリー
 エキストラを続けながら映画女優を目指すモンは、役作りのプチ整形顔がスタッフの目に止まり、スター俳優マー主演の超大作『白雪姫 血のチャイナタウン』に抜擢される。だがマーは過去の栄光にすがる落ちぶれ俳優だった。最悪の出会いは二人の人生を変えられるのか...


感動ポイント|夢を諦めない主人公の姿


 チャウ・シンチーが自らの俳優人生を重ねたようなリアルな演技。単なるコメディではなく、「人が夢を追うとは何か」をじんわりと描いています。そして見逃してはならないのは両親です。娘がどんなに売れていなくても、ただひたすら娘を信じ陰ながら見守る。その姿にも泣かされます。

チャウ・シンチー作品としての位置づけ

チャウ・シンチー監督少林サッカー
少林サッカー
チャウ・シンチーが監督・出演した最新映画作品には以下のものがあります。
チャウ・シンチー映画の作風をお楽しみください。
  • 少林サッカー。:はみ出し者のチームが武術とサッカーを融合して優勝を目指す、爆笑と仰天のコメディー。常識破りな戦法を駆使し、恐るべきデビルチームとの頂上決戦に挑む。

  • カンフーハッスル。:悪の横行する時代、強さに憧れるチンピラが一人。その男の名はシン。彼の夢は冷酷無情なギャング団"斧頭会"に入ること。ある日、悪事を働こうと"豚小屋砦"なるアパートに目をつけるが、なんと住人は・・・!

  • ファイト・バック・トゥ・スクール:特殊部隊の指揮官であるシンシンは、男子校に潜入した。
     シンシンは密売組織に誤って人質にされたダッワーを救出、休日の学校に逃げ込んだが、そこには学園祭の準備をするホーや生徒たちがいた。果たしてシンシンは皆を守れるのか?

  • ミラクル7号:小学生のデッキーと工事現場で働く父のティーは、いまどき珍しいほどの超ビンボー親子。・・そんなある日、ゴミ捨て場から謎の物体をティーが拾ってきた。ディッキーの暮らしに変化が訪れる。
     それは予想以上に「使えねー」地球外生命体=ミラクル7号だった。次第に家族のような絆が芽生え始めた時、この親子に最大のピンチが迫りくる・・・!



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2025年4月26日土曜日

グレートウォール(字幕版):心に残る中国映画セレクション100が贈るアクションドラマ

 グレートウォール:心に残る中国映画セレクション100がおくる手に汗握る一大スペクタル

万里の長城を舞台に繰り広げられる饕餮(とうてつ)と呼ばれる謎の生物との死闘。饕餮とは中国の神話に出てくる怪物 あるいは霊獣 の一つである。トウテツとは「饕」は 財産 を貪る、「餮」は 食物 を貪ると伝えられ、人間の業を戒めるために神から送られてきたといわれる。
中国映画のDVD「グレートウォール」を観ました。娯楽映画でした。
これはいいという中国の映画を探して心に残る中国映画セレクション100が一大アクション「グレートウォール(字幕版)」をお贈りします。

映画の紹介
万里の長城を舞台に繰り広げられる饕餮(とうてつ)と呼ばれる謎の生物との死闘。饕餮とは中国の神話に出てくる怪物 あるいは霊獣 の一つである。
 体は 牛 か 羊 で、曲がった 角 、 虎 の 牙 、 人 の 爪 、人の 顔 などを持つ。 饕餮の「饕」は 財産 を貪る、「餮」は 食物 を貪るの意である。

グレートウォール

映画データ
監督:チャン・イーモウ
プロデューサー: トーマス・タル, チャールズ・ローヴェン, ジョン・ジャシュニ, ピーター・ロア
出演者: マット・デイモン, ジン・ティエン, ル - ペドロ・パスカル, ウィレム・デフォー, アンディ・ラウ
提供: Universal Pictures



ストーリー
饕餮・トウテツ
トウテツ
 金や名声のため、強力な武器を求めて世界中を旅する男、ウィリアム(マット・デイモン)。 彼はたどり着いた万里の長城で、巨大な地響きとともに圧倒的な数で迫りくる謎の生物に遭遇する。 それは、饕餮(とうてつ)と呼ばれる、人間の欲深さを罰するために60年に一度現れる伝説の怪物であり、万里の長城が築かれた最大の要因だった。ウィリアムはこの謎の生物との果てしない戦いに嵌まり込む。はたして彼の運命や如何に?
背景と見どころ
背景は特にない。徹底した娯楽映画に仕立てられている。万里の長城を舞台にスケールの大きい物語で、アメリカ人好みの話で、夥しいエキストラと大変な金をつぎ込んだことはよくわかる。




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中国映画来歴:心に残る中国映画セレクション100 

中国映画来歴

 心に残る中国映画セレクション100

  チャン・ツィイー(章子怡)から陳 可辛(ピーター・チャン)監督

チャン・ツィイー(章子怡)

チャン・ツィイー
1996年のテレビドラマ『星に願いを〜星星点灯』(放送時は『蛍火』)で女優デビュー
 1999年のチャン・イーモウ監督の『初恋のきた道』で映画初出演にして主演を務め、ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞と百花奨最優秀主演女優賞受賞
 
1996年にテレビドラマ『星に願いを〜星星点灯』(放送時は『蛍火』)の主役で女優としてデビュー。
 1999年にチャン・イーモウ監督の『初恋のきた道』で語り手である青年の母の少女時代(この映画の主人公)を演じ、映画初出演を果たす。
 この作品が第50回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞したことから、脚光を浴びるようになる。また同作で百花奨最優秀主演女優賞を受賞した。


中国の第6世代監督 - 中国国際放送局
japanese.cri.cn/134/2008/04/12/1@115839.htm
第6世代
中国に映画が持ち込まれたのは1896年のことでした。以後、上海を中心に中国映画が作られるようになり、1930年代、中国映画は最初の黄金期を迎えます。

  1. 当時はまだ無声映画でしたが、この1930年代を中心とした時期が「第1世代」。
  2. その後に続くトーキー映画の時代が「第2世代」。
  3. 中華人民共和国成立後1950年代にかけてが「第3世代」。
  4. 文化大革命から80年代にかけてが「第4世代」
  5. 80年代から90年代が「第5世代」
  6. 90年代以降が「第6世代」となります。


「第5世代」と「第6世代」

 その世代ごとに大きな特徴があると言われていますが、ここでは「第5世代」と「第6世代」を比較してみましょう。
「第5世代」を代表する監督に、日本でもおなじみのチェン・カイコーやチャン・イーモウがいます。この世代は、文化大革命後の教育を受けた世代。初期は国家の資金をもとに新しい実験的な試みを行い、中国映画を大きく変えた世代です。「第5世代」の監督達はニューウェーブとして国際的にも大きく注目され、海外の映画市場にもどんどん参入していきました。しかし、海外市場を狙いすぎたせいか、逆に中国国内では親近感を得ることができなかった部分もあります。一方、それを受けて登場してくるのが、主に1960年代生まれで、90年代以降に頭角を現してきた「第6世代」の監督達です。
90年代は、中国社会の改革が一層進んだことで、さまざまな社会矛盾が現れ始めた時期です。そんな中、社会の底辺で苦悩する人々の姿を描く、身近な題材をモチーフにした作品が増えてきます。また、パソコンやビデオカメラなどの普及で、家庭用ビデオカメラがあれば、誰でも映画を撮ることができるようになった時代でもあります。スポンサーをつけなくても、自分で脚本を書いて、自分で撮影・編集するインディーズ監督が現れ始めます。その世代を代表するのが、ロウ・イエ、チャン・ユアン、ジャ・ジャンクー、そしてワン・シャオシュアイです。この世代は、決して派手さはありませんが、淡々と人間の心理を描いた個性的な作品が多いのが特徴だと思います。「第6世代」の監督の作品は、海外の映画祭などでも注目度が高く、日本でも多く上映されています。機会があれば、ぜひご注目ください。


ピーター・チャン
ピーター・チャン

陳 可辛(ピーター・チャン、英: Peter Chan、1962年 - )は、映画監督、プロデューサー。イギリス領香港で生まれ、タイで育
来歴
 両親はタイの華人だが、香港で生まれ、8歳のときに家族でタイへ移った。父は映画監督・映画プロデューサーの陳銅民で、1977年には胴民が製作・監督し、千葉真一が主演した日本・香港・タイの合作映画『激殺! 邪道拳』に、主人公を慕う少年役で出演。18歳でアメリカ合衆国へ渡り、21歳で香港に戻った。
初めて映画に触れたのはタイ語の字幕でジョン・ウーの作品だったという。

 その後、ゴールデン・ハーベストに入り助監督を務め、1990年代初頭にはUFO電影公司に加わり、1991年の初監督作品『愛という名のもとに』が高評価を得た。その後も『君さえいれば/金枝玉葉』『ラヴソング』など現代人の愛情を題材にした作品を数多く生み出している。1999年には、ドリームワークスから『ラブレター/誰かが私に恋してる?』を制作した。2000年以降は多国籍の合作によるアジア映画を多く世に出している。

 『ラヴソング』は第16回香港電影金像奨で最優秀作品賞など9部門で受賞し、本人も最優秀監督賞を受賞した。また、第34回金馬奨でも最優秀作品賞を受賞している。2006年には『ウィンター・ソング』で第43回金馬奨の最優秀監督賞を受賞したが、本人は北京にいて授賞式に臨めず、サンドラ・ンが代理として賞を受けている。2008年には『ウォーロード/男たちの誓い』で第27回香港電影金像奨の最優秀作品賞・最優秀監督賞と第45回金馬奨の最優秀作品賞・最優秀監督賞を受賞している。

 金城武とは4作品でタッグを組んでいるが、監督した『君さえいれば/金枝玉葉』(1994年)の上映館の隣で、ウォン・カーウァイ監督の『恋する惑星』(1994年)が上映されており、そこで出演していた金城武を「発見」し、「これまでに見た若手俳優の中で、心を動かされたのは彼だけ」と、運命を感じたことを明かしている[1]。

作品
※斜体表記は原題もしくは訳題
監督
愛という名のもとに 双城故事 (1991年)
風塵三侠 (1992年) 月夜の願い 新難兄難弟 (1993年)
君さえいれば/金枝玉葉 金枝玉葉 (1994年)
麻麻帆帆 (1996年) ボクらはいつも恋してる! 金枝玉葉2 金枝玉葉2 (1996年)
ラヴソング 甜蜜蜜(1996年) ラブレター/誰かが私に恋してる? The Love Letter (1999年)
THREE/臨死「going home」 三更 - 回家 (2002年) 1:99 電影行動 1:99 電影行動 (2003年) ウィンター・ソング 如果・愛 (2005年)
ウォーロード/男たちの誓い 投名状 (2007年)
捜査官X 武侠 (2011年)
アメリカン・ドリーム・イン・チャイナ 中國合伙人 (2013年)※2013東京/沖縄・中国映画週間で上映。
最愛の子 親愛的 (2014年)
中国女子バレー 奪冠 (2020年)※第16回大阪アジアン映画祭で上映。 製作・製作総指揮 ソルジャー・ドッグス 英雄無涙 (1986年) 実録・美女皮剥魔/シリアルキラー 廣州殺人王之人皮日記 (1995年) 春の日は過ぎゆく 봄날은 간다 (2001年) ジャンダラ Jan Dara (2001年) the EYE 【アイ】 見鬼 (2002年) THREE/臨死 三更 (2002年) the EYE 2 見鬼2 (2004年) 美しい夜、残酷な朝 三更2 (2004年) the EYE 3 見鬼10 (2005年) プロテージ/偽りの絆 門徒 (2007年) 追憶の切符 車票 (2008年) アイズ The Eye (2008年)
孫文の義士団

十月圍城 (2010年)
フライング・ギロチン 血滴子 (2012年) 恋するシェフの最強レシピ 喜欢·你 (2017年) チィファの手紙 你好、之華 (2018年)

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2025年4月25日金曜日

英雄 ~HERO~(字幕版):心に残る中国映画セレクション100


英雄 ~HERO~(字幕版):心に残る中国映画セレクション100

OSCAR®にノミネートされた、壮大な視覚美と武侠ドラマの粋を極める一作。


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今回は話題の中国映画「英雄」をお贈りします。


映画の紹介
英雄
名前は無名(ウーミン)。秦の小さな村の官吏。特技:十歩必殺―十歩の距離であればどんな相手でも一撃のもとに倒すことのできる剣術。
 中国全土で最強といわれる3人の刺客を倒し、秦の始皇帝に謁見を許された。そして彼が話し始めたのは、誰の想像をも超えた物語だった。
 (C) 2002 Elite Group Enterprises, Inc. All Rights Reserved. Artwork and Design (C) 2003 Elite Group Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
1時間38分
2003
X-Ray G



映画データ
  • 公開年:2002年
  • 監督:チャン・イーモウ(張芸謀)
  • キャスト:ジェット・リー、トニー・レオン、マギー・チャン、チャン・ツィイー
  • ジャンル:歴史アクション
  • 視聴可能プラットフォーム:Netflix、Amazon Prime Video 等


あらすじ

前漢末期、秦王(ジェット・リー)は暗殺の危機にさらされていた。狙うは刺客三人。
 三人の刺客が王を討つために集結し、それぞれの視点から真相が明かされていく。




見どころ・ポイント解説

  • 色彩豊かな映像美:カラーパレットを武器にした映像演出
  • 武侠アクション:無駄のない殺陣とワイヤーアクションの融合
  • 人間ドラマ:刺客たちの信念と葛藤が生む緊張感

関連記事・内部リンク




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