中国歴史映画「ラストソルジャー」というより、娯楽映画
ラストソルジャー 壮大なスケールで描くヒューマン歴史戦争映画娯楽ではトムクルーズ・渡辺謙の「ラストサムライ」を越えた中国歴史映画。
なぜこうも描き方が違うのか。 違って当たり前。だから面白いのだ。
「ラストサムライ」のトム・クルーズの方はそこに「男の美学」だの「死に方」だのといった感覚はまるでない。まるで西部劇の世界。そこには「功利」という匂いも感じさせない。
渡辺謙は滅びゆく武士の死生観を代表し、まるで男の美学としての「死に方」を描く。
片やジャッキー・チェンは「手柄」を立てようという純粋に「功利主義」という匂いがプンプンしている。
歴史に翻弄された人間よりも、歴史に翻弄された大衆に焦点を当て、平和の大切さを教えてくれる映画。
また大義名分よりも結局は大衆は「功利」で動き、歴史は経済に決定されるということを教えてくれる映画。
ジャッキーチェンといえば、香港の超大物スター、カンフー、アクション映画といった言葉がすぐ思い当たりますね。
ハリウッドスタートして活躍してきたジャッキーが香港に帰ってきた時は、既におじさん。
彼も生き残りをかけ必死に自分の方向を探していたのでしょう。
最近といってももう20年近くなりますが、ようやく探し当てたようです。
BestKid、1911、三城記の作品を見て、従来のジャッキーにないものを見てしまったように思いますが、あなたは?
これを中国本土映画への融合という評論家もいますが、私は彼の持つ思いを表に打ち出してきた結果と思います。
私は、彼が新しい映画のジャンルを作り出していくことを期待しています。
映画データ
製作年: 2010年 製作国:中国/香港
原題: 大兵小将/LITTLE BIG SOLDIER
「ラスト・ソルジャー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
監督: ディン・シェン
製作: ソロン・ソ 、 ユエン・ノン
製作総指揮: ジャッキー・チェン
出演: ジャッキー・チェン 、 ワン・リーホン 、 ユ・スンジュン 、 リン・ポン 、 ユー・ロングァン 、 ユ・スンジュン 、 ケン・ロー 、 ドゥ・ユーミン
ストーリー
戦国時代の中国を舞台に、ある時、大国・衛(えい)の軍が弱小国の梁(りょう)に攻め入る。偶然にも、深手を負った衛の将軍を捕虜にし、自国の梁に連れ帰る老兵が、待ち受ける数々の困難の中で次第に将軍と奇妙な絆を築いていくさまをコミカルなタッチを織り交ぜ綴る。そして、最後のどんでん返しは?
フィクションはフィクションとしても、楽しめる映画。
あとがき
中国の戦国時代(紀元前400年頃)に戦いに狩り出されたジャッキーチェイン扮する雑兵の戦場での活躍が可笑しい。戦場でのた打ち回る全編を通して、戦いのバカバカしさを強く訴える。
いまや中国の中国人民政治協商会議の委員も勤めるジャッキーは、中国の顔であるばかりでなく、世界の映画人として立派にその勤めを果たしている。今後更なる大きな役割を果たしていくことを期待している。
この映画も紋切り型の「反戦映画」とせず、エンターテインメント映画として、観客を十分楽しませながら、彼の良心を前面に打ち出した映画にしている。トムクルーズ・渡辺謙の「ラストサムライ」と題名は似ているが、その視点はまったく異なるものだ。わたしはこの映画に軍配を上げたい。
製作年: 2010年 製作国:中国/香港
原題: 大兵小将/LITTLE BIG SOLDIER
「ラスト・ソルジャー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
監督: ディン・シェン
製作: ソロン・ソ 、 ユエン・ノン
製作総指揮: ジャッキー・チェン
出演: ジャッキー・チェン 、 ワン・リーホン 、 ユ・スンジュン 、 リン・ポン 、 ユー・ロングァン 、 ユ・スンジュン 、 ケン・ロー 、 ドゥ・ユーミン
ストーリー
戦国時代の中国を舞台に、ある時、大国・衛(えい)の軍が弱小国の梁(りょう)に攻め入る。偶然にも、深手を負った衛の将軍を捕虜にし、自国の梁に連れ帰る老兵が、待ち受ける数々の困難の中で次第に将軍と奇妙な絆を築いていくさまをコミカルなタッチを織り交ぜ綴る。そして、最後のどんでん返しは?
フィクションはフィクションとしても、楽しめる映画。
あとがき
中国の戦国時代(紀元前400年頃)に戦いに狩り出されたジャッキーチェイン扮する雑兵の戦場での活躍が可笑しい。戦場でのた打ち回る全編を通して、戦いのバカバカしさを強く訴える。
いまや中国の中国人民政治協商会議の委員も勤めるジャッキーは、中国の顔であるばかりでなく、世界の映画人として立派にその勤めを果たしている。今後更なる大きな役割を果たしていくことを期待している。
この映画も紋切り型の「反戦映画」とせず、エンターテインメント映画として、観客を十分楽しませながら、彼の良心を前面に打ち出した映画にしている。トムクルーズ・渡辺謙の「ラストサムライ」と題名は似ているが、その視点はまったく異なるものだ。わたしはこの映画に軍配を上げたい。
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