セデック・バレ
今回は台湾映画「セデック・バレ」をご紹介します。この映画は台湾で野蛮人とさげすまれてきた誇り高き狩猟民族の戦いを描く。長い間、文化とは自らを切り離し、台湾の山岳地帯で、「縄張り」を守って、誇り高い部族意識と優れた戦闘能力と規律ある生活を守ってきた、部族がある日突然日本軍の屈辱的な支配を受けなければならなくなったことからこの民族の悲劇が始まる。民族とは何か、誇りとは何か、人間とは何かを考えさせる映画である。
映画の紹介
1930年、日本統治時代の台湾で起こった先住民セデック族による抗日暴動・霧社事件を描く。
2011年9月に台湾で公開。台湾版アカデミー賞と言われる「台湾金馬奨」最多11部門にノミネートされ、見事グランプリを獲得し、ヴェネチア国際映画祭や大阪アジアン映画祭でも大絶賛されました。台湾史上最高の興行収入を得たというものである。
映画データ
監督 ウェイ・ダーション
脚本 ウェイ・ダーション
製作 ジョン・ウー、テレンス・チャン、ホァン・ジーミン
出演者 リン・チンタイ
ストーリー
ストーリーはぜひご自身でDVDをご覧になっていただきたい。
映画は、凄まじいほどの迫力を持ってあなたに迫ってくるだろう。
この映画は、ちょっとした解説で済ますのではなく、映画の中に入り込んでいただきたい。それだけの値打ちがある映画だと思う。
背景と見どころ
この映画の特筆すべき点は、徹頭徹尾 抑圧された狩猟民族セデック族の立場に立ちセデック族の側から見て、映画が作られているということだと思います。
「野蛮人には文化教えてやるのだ、彼らの不幸な生活から開放して文明のすばらしさを享受させてやるのだ」という声が聞こえてきますが、この映画では、文化とは何か、誇りとは何か、そして外からやってきて、それを壊して自分たちの文化を押し付ける権利はあるのかなど考えさせられます。
あとがき
これと同じような事件は後を絶ちません。少しだけ、わが身がセデックバレであったとしたらと、思いを起こしてみると容易に分かるものでは、ないでしょうか。第2次世界大戦後、日本は民族の誇りを護っているといえるでしょうか? 難しい問題ではありますが、われわれの世代で解決せねばなりません。
そのためにも是非この映画をご覧になってください。
Sponsored Link 1930年、日本統治時代の台湾で起こった先住民セデック族による抗日暴動・霧社事件を描く。
2011年9月に台湾で公開。台湾版アカデミー賞と言われる「台湾金馬奨」最多11部門にノミネートされ、見事グランプリを獲得し、ヴェネチア国際映画祭や大阪アジアン映画祭でも大絶賛されました。台湾史上最高の興行収入を得たというものである。
映画データ
監督 ウェイ・ダーション
脚本 ウェイ・ダーション
製作 ジョン・ウー、テレンス・チャン、ホァン・ジーミン
出演者 リン・チンタイ
ストーリー
映画のテーマ「霧社事件」のあった台湾中部の部落 赤のバルーンのあるところ |
この映画は、ちょっとした解説で済ますのではなく、映画の中に入り込んでいただきたい。それだけの値打ちがある映画だと思う。
背景と見どころ
この映画の特筆すべき点は、徹頭徹尾 抑圧された狩猟民族セデック族の立場に立ちセデック族の側から見て、映画が作られているということだと思います。
「野蛮人には文化教えてやるのだ、彼らの不幸な生活から開放して文明のすばらしさを享受させてやるのだ」という声が聞こえてきますが、この映画では、文化とは何か、誇りとは何か、そして外からやってきて、それを壊して自分たちの文化を押し付ける権利はあるのかなど考えさせられます。
あとがき
これと同じような事件は後を絶ちません。少しだけ、わが身がセデックバレであったとしたらと、思いを起こしてみると容易に分かるものでは、ないでしょうか。第2次世界大戦後、日本は民族の誇りを護っているといえるでしょうか? 難しい問題ではありますが、われわれの世代で解決せねばなりません。
そのためにも是非この映画をご覧になってください。
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