google.com, pub-2132796719425109, DIRECT, f08c47fec0942fa0 心に残る中国映画セレクション100

2017年6月22日木曜日

見るものの心が洗われる「北京ヴァイオリン」

北京ヴァイオリン

映画の紹介
 おすすめの映画、こころ洗われる映画だ。映画に対しても、音楽に対しても、観客に対しても、実に純粋で、誠実な映画だった。父親もさることながら、主人公のチュンを演じたタン・ユンが実にいい。
 これには余計なコメントは不要だ。無条件に全ての人に見てほしい。


 『さらば、わが愛 / 覇王別姫』 のチェン・カイコーが、父子の熱い絆をつづった感動作。天才的なヴァイオリンの腕前を持ちながら田舎町で暮らす少年・チュン。なんとか息子をヴァイオリニストとして成功させるため、父・リウはチュンを連れて北京へと旅立つ。


映画データ
出演: タン・ユン, リウ・ペイチー, ワン・チーウェン, チェン・ホン
監督: チェン・カイコー(陳 凱歌)
販売元: ジェネオン エンタテインメント
時間: 117 分

監督 陳 凱歌について
生年月日: 1952年8月12日
生まれ: 中華人民共和国 北京市
書籍: King of the children、 花の生涯-梅蘭芳(メイランファン)

代表作

  • 花の生涯~梅蘭芳(メイ ラン ファン)~ (2008) 監督  
  • 北京ヴァイオリン (2002) 監督/出演/脚本 ユイ教授
  • キリング・ミー・ソフトリー (2001) 監督  
  • 始皇帝暗殺 (1998) 監督/脚本/製作/出演  
  • さらば、わが愛/覇王別姫(はおうべっき) (1993) 監督/製作
  • 黄色い大地 (1984)
ストーリー
 ヴァイオリンの才能ある息子を一流のヴァイオリニストとして成功させるために、貧しい父はお金をコツコツためて、息子と北京へ。
 そこで出会った人々との交流を通して、親子のきずなを描いたチェン・カイコー監督の感動作。



背景と見どころ
長江の下流に広がる穀倉地帯
(上海、無錫、揚州、南京、杭州、紹興、蘇州)
 主人公達が北京に出てくる前に住んでいた田舎町は多分江南の蘇州か紹興辺りの街だろうと思う。江南は北京に比べれば、田舎町ではあるが、昔から生活が豊かで、東北や北部のように異民族との抗争に明け暮れたところとは違い、落ち着いた街が並んでいる。











江南に関する詳しい説明は、
「中国百科検定」地理編の江蘇省、浙江省、安徽省 ☜ こちらをクリックしてください
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2017年6月21日水曜日

文革を契機に大きく動き出す社会に翻弄される兄弟の物語「孔雀」孔雀の羽はいつ開く

孔雀

映画の紹介
 『さらば、わが愛 覇王別姫』などの名カメラマン、クー・チャンウェイが初監督を手掛けベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した感動ドラマ。
 文化大革命の騒乱の状況とは違った意味で、大きく動き出した文革後の激動の中国を舞台に、地方都市で慎ましやかに暮らす家族が時代に翻弄されながら織り成す、愛と哀しみに満ちた人生模様を綴る。


映画データ
出演: チャン・チンチュー『セブンソード』、ファン・リー、 ルゥ・ユウライ
フォアン・メイイン、チャオ・イーウェイ
監督: クー・チャンウェイ (顧長衛)
字幕: 日本語


監督: 顧長衛について
中華人民共和国陝西省西安出身の映画監督、撮影監督。
生年月日: 1957年12月12日
生まれ: 中華人民共和国 西安市
配偶者: ジァン・ウェンリー (1993年から)
学歴: 北京電影学院
受賞歴: Golden Rooster Award for Best Cinematography
作品: 最愛
ストーリー
 落下傘部隊の将校に恋した姉、知的障害がある気のいい兄、小さな町を飛び出した気弱な弟―。
待ち望んでも開かない孔雀の羽の様に、皮肉な運命に家族は翻弄され、そしてまた寄り添っていくしかない。
の  1977年、文化大革命は終焉する。人々は手にしたことのない自由を持て余し、迷いながら、歩きはじめた。


背景と見どころ
 紅衛兵の脅威も漸く去り、凶暴で、息を詰めて暮らした人々の生活にも落ち着きが帰ってきた1977年。とある田舎の田園地帯に突然人民軍の落下傘部隊が飛び降りた。
 真っ青な空から白いくらげがゆらゆら降りてくる。そしてそこに降り立った兵士は、男性も女性もはつらつとして、下から見上げていた田舎の変哲もない女子学生にとっては、まばゆく見える天使のようであった。
そこに住む人々は一様に貧しく、誰もが生活にもがいていた。しかし、家族は一時は離れ離れになるが、だれもその泥沼の底に沈むことなく、かといって華々しく飛び立つこともなく、それなりの家庭を持ちこの地に戻ってくる。


さてこの映画の舞台となっている鶴陽市というのはどこになるのだろう。グーグルMAPで検索してみたら、該当見当たらずということで、このような市は結局架空のものということになる。この都市が重要ではないが、珍しい名前(私には思えた)なので、もう少し当たってみると、小学校の名前にあった。お遊びで一応あげてみる。
ここは浙江省楽清市にある。楽清市は台州、恩州市に接し、歴史は古い。温州しは、宋の時代には「温州商人」の出身地として知られたところである。





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